2008/05/26

石毛総支配人がゲスト…名前は〃時代〃を反映して

‐(株)ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

数日前の本紙『ときの声』欄に、「スチュワーデスという呼び名が客室乗務員に変わって残念…」云々という文章が掲載されていたが、名前というのは時代を反映して面白い。

最近の「誕生コーナー」を見ていて、つくづくそう感じる。女の子で、語尾に「子」が付く例は滅多に見かけなくなってしまった。男の場合も、「男」や「夫」での結びはまずない。

先日、会社の前でバッタリ出会った海望荘の若女将が、同趣旨の発言を残して、けたたましく立ち去って行った。同世代でもあり、その点での考えは完全に〃マッチングゥ〃である。

冒頭に「名前は時代を反映する」と書いた。例えば、大リーグで活躍中の松坂大輔投手(レッドソックス)の名前は、かつて甲子園を沸かせた早実の荒木大輔投手(後にヤクルト)に由来したもの、との記事を読んだ覚えがある。

少し趣きは異なるが、戦後世代の「和子」もそうだ。多くは「平和な世界」の実現を願って名付けられたものだろうが、先般の「映画を成功させる会」で、南島原市の松島市長が「吉永小百合さん演じるのが宮崎康平夫人の和子さん。ちなみに、私の妻も和子」と言っていたのには笑った。

小生の名前「真守」はこれまで、「まったく」と言って良いほど見かけたことはなかったが、島原市が進めている「百年のまちづくり事業」の校正作業の過程でとうとう目にした。

幕末期に活躍した島原藩の志士、丸山作楽らと行動を共にしていた「梅村真守」という方だ。経歴等についてはまったく知識がないので、近いうちに郷土史家の野村義文先生にでも尋ねてみよう、と思う。

自分の事ばかり書くとまた家人がむくれるので、少しだけ触れる。その名「聖子」(きよこ)は、昭和39年、東京オリンピックの時の「聖火リレー」から来ている。そのせいか(?)、同級生にも「聖子」という名前の人が多いようだ。

時代を反映しているのは、何も人名の類いの固有名詞ばかりでない。この不況の世の中、「公務員」というのは、何となく「生活が安定している」といったプラスのイメージだが、本来は「公僕」という呼び名が相応しい。

英語でも「パブリック・サーバント」と訳すくらいだから、余り威張ってもらっても困るというのが、庶民の偽らざる心境だ。その伝でいけば、「スチュワーデス」の意味も、元々は「女性の執事」であるから、さして変わりはしない。

しかし、である。物事にはなべて「イメージ」というのが付きまとう。今はどうか知らないが、かつてスチュワーデスは「才色兼備」の代名詞だった。ましてや国際線ともなると!!

次回の「ターニングポイント」のゲストは、その国際線スチュワーデス(JAL)出身で、雲仙観光ホテル総支配人の石毛芳子さんだ。上手く飛べますように!!