2008/05/28

全面改装で〃新機軸〃…雲仙観光ホテルの石毛GM

‐(株)ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

ゲストに「雲仙観光ホテル」の総支配人(GM=ゼネラルマネージャー)石毛芳子さんを招いての「ターニングポイント」(4回目)の放送が26日夜、無事終了した。ホッとしている。

本来であれば、昨年秋口の就任直後を見計らってインタビューすべきところであったが、諸般の事情で今日まで延び延びになってしまっていた。したがって本稿は、CATV&FMの生放送で紹介できなかった点も含め、改めてその「人物像」に迫りたい。

昭和23年2月生まれの60歳。いわゆる「団塊の世代」に属する。生誕地は栃木県大田原市。弓の名手、那須与一や唐辛子の産地として知られる、人口八万弱の地方都市だ。

横浜の県立短大を卒業後、昭和43年に日本航空入社。同期にマルチタレント、劇団ひとりの母。国際線の客室乗務員を経て、同47年から約1年半にわたって秘書室勤務。

上司は、佐賀県生まれで〃日航の天皇〃とまで崇められた松尾静馬会長(当時)。部下にはやさしい人柄だったようで、「とても好々爺のお方でした」と、振り返る。

在任中にボンベイやモスクワの航空機事故、赤軍派による「よど号ハイジャック事件」などと遭遇。新婚旅行先から急きょ呼び戻されたことも。

コンピュータ関連企業勤務だったご主人との間に、男の子2人。平成5年から4年間、社員研修の会社「ビーフォーシー」の専属講師を務める。

「ビー」は「ブリッジ」、「シー」は「ケアー」の頭文字。「まあ、困ってらっしゃる方のお世話係、とでも訳すのでしょうか…」と、屈託ない解説。

が、その時の経験は、後に勤務する「浅草ビューホテル」(平成9年~)で存分に活かされることになる。肩書きは宿泊部・宿泊課・お得意様担当支配人。

一言でいえば、ヨーロッパの老舗ホテルなどで見られる、「コンセルジュ」の役回りだ。このシステムは都市部の高級ホテルを中心に、日本でも次第に根付きつつある。

日本コンシェルジュ協会にも所属。浅草での働きぶりが堂島ビルヂング会長(大阪)の目に留まり、昨年9月、雲仙へ。

颯爽とした身のこなしと、人を逸らさない話術。何より笑顔が素晴らしい。「施設の全面改装も終え、いよいよこれからが本番」と腕ぶす。

上高地の「帝国ホテル」とも並び称される、雰囲気抜群の「ダイニング」(大食堂)では、パスタやチーズ・フォンデュの新メニューも。「地元の皆様も是非お気軽にお出かけ下さい」ということだ。