流行は社会風潮の鏡…貴方は入れる派、出す派?
‐(株)ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐
夏場になってTシャツを着る機会が増えるが、この年齢(50代)になると、意外とこれが難しい。まず、裾の扱いに迷うのである。
主催するスポーツ大会などでブレザーを羽織る時、裾を出した方がよいのか、それともズボンの中に押し込むか、で悩む。
会社の若手に言わせると、Tシャツはダラッと着てこそTシャツであって、その上にベルトが巻かれている様は見苦しい、と。
でも、本当にそうか。ポロシャツでもそうだが、ズボンの中に仕舞ってこそ、周囲にも「きちんとした印象」を与えると思うのだが。
第一、シャツを出していると、短い脚が余計に短く映るではないか。恐る恐る自説を開陳したら、「心配要りません。専務の場合、もうそんなレベルはとっくに通り越してます!!」。
Tシャツはまだいいとして、純然たる下着の場合はどうだろう?昔はランニングと言っていたが、最近では総称してインナーか!?
この問題については何人かに聞いてみたが、極端に見解が分かれて面白かった。パンツの中に〃入れる派〃の言い分はこうだ。
「だらしない感じで、気分がシャキッとしない」「腹回りが何となく落ち着かない」「昔から『フンドシを締め直して』と言うではないか』など。
これに対して〃入れない派〃の主張は「不潔である」という意見に集約される。まあ、どっちでも構わない話だが、小生は〃入れる派〃である。
Tシャツやネクタイに限らず、「流行」の類いはその時々の社会風潮が織りなすもので、似合うと思えば似合うし、おかしいと思えばおかしいのである。
例えば、長袖の上に半袖を着るなど、昔では到底考えられなかったファッションだが、最近の若者がそうした格好をしていても余り気にはならない。
そう言えば、小生が大学生だった頃に、トレーナーを裏返して着ることがオシャレとされた時期があった。なぜそれが流行ったのか未だに疑問だが、事実は事実である。
〃裏返し編〃で言うと、何日も何日も風呂に入らない輩が「パンツを裏返して穿いていた」という話を聞いたことはあるが、さすがにその経験はない。
まあ「世の中全体が変わってしまった」と言えばそれまでだが、最近の若者は少し清潔好き過ぎるのでは。特に男性陣が。
コンビニを覗けば、顔や頭につける化粧品は言うに及ばず、果ては脇の下の臭い消しや脂取り紙まである。おいおい、日本男児がそんな〃軟派〃でどうする。そんな根性で、この厳しい国際競争の社会を勝ち抜ける、とでも考えているのか!!
酒場でオダをあげていたら、勘定書きを持ってきた可愛い娘ちゃんが一言。「オジサン、耳の後から加齢臭が出てるよ!!」。
あっそ、帰りにコンビニ寄ろっと???
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