2008/07/19

バカの後知恵なのだ!!…「氷河」が溶け始めているのに

‐(株)ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

久しぶりに島原城のラジオ体操会に参加した。軽く堀端を周回して、西口の登城門からのぼった。背後の眉山の上には、白い雲が糸を引くようにたなびいていた。

〈雲にのりたい やわらかな雲に のぞみが風のように 消えたから…〉。ミニスカート姿の黛ジュンが歌っていたのは、もう40年も前のことか…。

飛行機の窓越しに眺める天空の情景は、いつ見ても神々しい。巧く表現できないが、人間は宇宙と地球の狭間で生かされているんだな、という気がする。

初めての海外旅行は北極回りのヨーロッパだった。最近は直行便が当たり前だが、昭和50年代当時はアラスカのアンカレッジ経由が普通だった。

先日「ターニングポイント」に出演して下さった雲仙観光ホテル総支配人の石毛芳子さんとも盛り上がった話だが、当時のJAL便では「北極点通行証明書」なるものを機内で配っていた。

日本で暮らしている通常の感覚で言うと、昼と夜の長さは「ほぼ半々」。しかし北極圏に近い地域に行くと、季節によってその配分は大きく異なってくる。

今のシーズンは「白夜」と言って、真夜中なのに昼間の明るさが残っており面食らってしまうほどだ。これだと、非行少年も「深夜徘徊」ができなくて困っているのでは!?

さて、今日18日、日本初の「ジオパーク認定」(ユネスコ)を目指して、島原市の吉岡市長が島原半島を代表して上京した。

現在までのところ、3つの指定席を4地域で奪い合う〃少数激戦〃の様相だが、同市長の口ぶりには何かしら〃自信〃めいたものが溢れているようなので、ここは一つ期待して!!

筆者はもとより、科学とはほど遠い人間で、「地層」云々に関してはこれまで何の興味も関心もなかった。ところが、元島原高校教諭の寺井邦久先生の話を聞いてからは、俄然「面白み」を感じている。

今にして「失敗であった」と反省しているのは数年前に実施したアイスランドツアー。彼の地には、「地球の割れ目」なる地質遺産があり、巨大な「氷河」も存在していた。

先日、誰かが警鐘していた。「北極圏の氷が溶け出すと、メタンガスが噴出し、その影響は二酸化炭素どころではなくなる」と。

その話を傍目に聞きながら「エライコッチャ」と思ったが、はて「何をすべきか」と問われても、俄かに答えは見い出せない。

せめてはアイスランド滞在時点での記憶を呼び戻そうとアルバムをめくってみたが、そこに写っているのは美しい色合いの風景写真ばかり。

そうだ1つ思い出したぞ!!「年々、氷河が溶解しています」と、現地のガイドが言っていた。こういうのを総称して「バカの後知恵」という。

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