2008/07/05

一衣帯水の福岡&熊本…来週『ターニングP』はお休み

‐(株)ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

4日は地上デジタル放送の開始に伴う「区域外再送信問題」を協議する緊急集会(日本CATV連盟主催)に参加するため、急きょ上京している。

現時点で、NHKを含めた長崎県内5局の再送信同意はいただいており、すでに昨年12月からサービスを提供しているが、福岡や熊本の〃県外波〃となると、まだまだ各種の障害がはびこっている。

我が島原はご存知の通り、昔から〃電波銀座〃として知られているが、全てのアナログ放送が休止される2011年7月24日以降は、原則として〃県内波〃のみの再送信しか認めない、とされている。

正直言って、この基本方針がそのまま進められることは、当社に限らず、CATV業界全体にとって〃死活問題〃だ。事実、大分や長野などでは総務大臣や司法当局の判断を仰ぐまでの大騒ぎとなっている。

小生も先週は、福岡、熊本両県の民放各社を訪問。これまでの経緯を踏まえて、「何とか寛大な措置を」とお願いしてきた。反応は各社それぞれではあったが、概ねご理解をいただけたのではないか、と思う。

恐らく最終決定までには、まだまだ幾つか超えねばならない〃ハードル〃が控えていることだろうが、両県とも〃一衣帯水〃の位置関係にあり、古くから交流も盛んだ。

ましてや「九州は一つ」をテーマに、知事会議も定期的に開かれており、将来の〃道州制〃にもつながる世の中の流れを考えれば、〃県境〃でもって電波の壁をこさえることは果たして如何なものか。

よく言われているように、島原半島は長崎県における〃東の玄関口〃だ。もっと言うなら、福岡や熊本に一番近い〃長崎県〃が島原半島である。

有明海で隔てられているとはいえ、天気の良い日は〃対岸〃の様子がハッキリと見て取れる。船便だって大牟田、長洲、熊本と日に何十本も通っている。

考えようによっては、これは大きな〃地の利〃である。だが、残念ながら、現状ではまだ、その強みを十分に活かしきっている、とは言い難い。

先般、別件で熊本へ渡って、熊本日日新聞社の幹部の方とお話した際も、その話題となり「もっと盛んに交流を図るべき」との意見で一致した。

そうした声が届いたのかどうか知らないが、来週は熊本市内のコミュニティFM局の社長さんらが当社にお見えになる。実り多い会談になることを今から願っている。

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ここで一つお詫びをしなければならない事がある。毎週月曜日午後7時からカボチャテレビとFMしまばらの共同企画で放送している『ターニングポイント』を、7日はお休みさせていただく。

理由は、大切なお客様がその時間帯に来社されるため、どうしても調整がつかなかった。謹んでお詫びを申し上げる次第だ。申し訳ございません。