2008/07/23

ゴルフ場で愛を叫ぶ!!…よくぞ見つけた「結婚指輪」

‐(株)ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

〈この広い野原いっぱい咲く花を ひとつ残らず あたなにあげる あかいリボンの花束にして〉 - 。森山直太朗の母、森山良子、若かりし頃の名曲だ。

この時、作詞を担当した小蘭江圭子が意図した「花」が何であったかは知るよしもないが、相手が目に付きにくい、小さな、小さな「指輪」となると、そうそう簡単にかき集めるわけにはいかない。

が、〃奇跡〃は起きるものである。ナント広大な敷地面積を誇るゴルフ場内で失くしてしまった「エンゲージリング」を探し出した人間がいるのだ。

時は先週末。場所は諫早・チサンカントリー「橘」コース。ふだんから筆者が尊敬してやまない某経済人の誕生祝賀コンペでの出来事だ。

この日、たまたま筆者とその紛失者はパートーナーであった。時おり降りつける雨をも物ともせず、我々は順調に好スコアを重ねていた。

そして、前半も残り3ホールといった所で〃異変〃が起きた。と言うより、くだんの君が、大事なものを失ってしまったという、極めて重大な〃事実〃に気付いたのである。

「ない、ポケットに入れていたはずの結婚指輪が見つからない!!」。筆者も含めた残り3人とも途方に暮れてしまった。間の悪いことに、チサン特有の分厚い霧も巻いてきた。

雨脚も強まってきたので「もうハーフで打ち切るか」という意見も出たが、当事者にとっては、そんなことより指輪、指輪…。虚ろな表情で「足取り探し」の旅に出た。

残り3人は後半戦に突入。いずれも大変に気がかりではあったが、他の参加者との兼ね合いもあったので、ひとまずはプレーに没頭していた。

すると、「有明」コースの3ホール目を過ぎたあたりで、何やら背後から大きな声が響いてきた。「あったぁー!!」。後を振り向くと〃喜色満面〃の笑顔が、巨体を揺さぶりながら、コブシを振り上げて近づいて来るではないか。

「良かったぁー!!」胸を撫で下ろす筆者。あとの2人もプレーの手を休めて拍手を送った。

ところで、どうした拍子に落としたのだろう?本人に状況を聞くと、指輪をはめたままだと指が痛いので、ズボンの後ポケットに入れていた。それが、手袋を引き出す祭に絡まって飛び出たものらしい。

本人に言わせると、見つけ出したのは、他でもない「愛の力」なのだそうだ。別段、否定はしない。恐らく、否きっとそうだろう。でも、その余波ですっかり調子を崩してしまった、このオレはどうなるの?

エッ、それが「実力」でしょう!?まあ、当たっているだけに、反論はできないか…。かくしてこの日、同ゴルフ場は指輪落としが愛を叫ぶ〃世界の中心〃となったのであります。

ところで、誰が指輪をオ・ト・シ・タ・カって?それは内緒です!!