失敬千万なヤギ野郎!!…回転寿司はなぜ時計回り?
‐(株)ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐
昨日の続きのような話だが、「はて、その後のシバザクラ植栽予定地はどうなっているのだろうか」と、早朝現地を訪ねた。
5時半過ぎ、熊本側から昇る太陽を背に、まずは堤防の上に立った。お日様は夏特有の肉厚の入道雲に隠れてなかなか姿を見せてくれなかったが、かえってその分、有明海上の反射光が素晴らしい景観美を演出していた。
余りの神々しさに、思わず両手を合わせて遥拝(ようはい)。「日の出」の美しさは地域によって見る角度で大きく違うのだろうが、この日、締切堤から眺めた「サンライズ」の姿は最高であった。
踵(きびす)を返して山手に向き直ると、平成新山が、これまた見事な「朝焼け」。20年近く前に、あれほどの「長期大規模自然災害」を引き起こした「張本人」とはとても想えない静けさをたたえていた。
坂を駆け下って、お目当ての「ヤギ&ヒツジ牧場」(金網フェンス囲い)に辿り着いた。もうすでに、全身汗ぐっしょりだ。
「メー、メー」と鳴き声を真似して呼びかけたら、遥か向こうから「親子」と思しきヤギ3頭が一目散に駆け寄ってきた。その機敏な反応に、心の底から「可愛い奴」と感動したのだが、次なる行動には、正直ド肝を抜かれた。
筆者の顔を見るなり「フン!!」といったような表情で、こちらへケツを向けてオシッコを飛ばしてくるではないか。まったく失敬千万な野郎だ。
一方、ヒツジの方はと言うと、呼びかけに応じてはくれるものの、動きはいたって緩慢。時おり顔を向けるだけで、その身はひたすら草むらの中に横たえたまま。
季節柄、マムシの被害も気になるところだが、専門家によれば「ヤギやヒツジには『抗体』があって、一晩眠れば、元気を取り戻す」というので安心した。
後ろ髪を引かれる思いでその場を後にし、残りの時間は「まゆやまロード」をひた歩いた。通常の堀端コースと違って急勾配のため、想っていた以上に時間を要したが、雰囲気が異なり面白かった。
一番の違いは「音」。下界ではいま、耳をつんざくような「蝉時雨」の大合唱だが、さすがに眉山の裏手まで登ると、蝉の鳴き声は皆無である。
代わって聞こえてくるのは、いささか季節外れのウグイスの声。「ホー、ホケキョ」「ケキョ、ケキョ、ケキョ」…。時たま山鳩やカラスの鳴き声が合いの手のように響く。
直線距離にして2キロくらいしか離れていないのに、どうしてこうまで違うのだろう?やはり高度の問題だろうか?
恐らくあと半月もすれば、蝉時雨も上ってくるのだろうが、同時に「回転寿司はなぜ時計回りか?」という根源的な疑問が頭を支配してきた。どうして?
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