毎日記者が朝日に寄稿…『論座』が〃劇場政治〃特集
‐(株)ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐
たまの〃息抜き〃にとサウナに入った後でテレビを視ていたら、宮崎県の東国原知事と、弁護士から参議院議員に転じた丸山和也氏が「旅番組」のようなものに出演していた。
改めるまでもなく、典型的&ベタな「宮崎県のPR番組」であったが、ついつい二人の〃タレント〃力に魅かれて視続けてしまった。要するに、「宮崎には美味しい物が沢山あるので、是非おいでよ!!」と。
その後、本屋に立ち寄った。コレと言って求めるべき本はなかったのだが、一通り月刊誌のコーナーを巡っている途中で、真っ赤な表紙が目についた。
朝日新聞社から出ている『論座』9月号だ。パラパラとページをめくっているうちに、知人の名前が出ていることに気付いた。ナント毎日新聞記者のN君ではないか!!
N君は小倉の出身で、普賢岳の噴火活動終息期に、島原に勤務していた。それから延岡へと転勤し、今は宮崎支局勤務のはず。でも、どうして他社の雑誌に?
素朴な疑問が湧いてきたが、目次を眺めて合点がいった。「大阪・宮崎に見る劇場政治の地方分権」との特集が組まれていたのだ。そう言えば、彼は長いこと「県庁詰め」だったことを思い出した。
中身については、書店か新聞販売店でお求めになって確認していただきたいが、はて「劇場政治」って一体ナニ?
類推するところ、テレビ報道に左右される政局(特に選挙)のことを指すのだろうが、よくよく考えてみると、新聞もテレビも「根」の部分は余り変わらない。いや、一緒である。
その証拠に、番組の主たるコーディネーターは全国紙の幹部クラス。その上で、日曜午前中の放送の中で政治家が発言した内容を翌日の紙面が〃後追い〃している。いつものパターンである。
各党ともその辺は心得たもので、なるべくテレビ映りの良い〃論客〃を送り込んで〃支持率〃のアップに懸命だ。まあ、当然と言えば、当然であるが…。
ところが、『論座』でも取り上げられているように、大阪、宮崎の両知事の扱いは〃破格〃である。キー局ばかりでなく、選挙区外の地方民放局まで追いかけている。
「なぜか?」と問われても、それがテレビである以上、「視聴率」以外の答えはあり得ないだろう。二人とも〃人気〃をバロメーターとして生き抜いてきた〃タレント〃。例えて言うなら「阿吽の呼吸」のようなものだ。
余りの出過ぎで些か〃食傷ぎみ〃ではあるが、功罪の「功」を問うとすれば、「政治を身近なもの」にしたこと。一方で、「大衆迎合主義」の側面も否定はできない。
結論を言えば、これら人気者知事に評価を下すのは、まだしばらく時間を要するだろう。筆者の頭では、これが精一杯!!
1 Comments:
ながな島原市で生まれ3歳までしか島原にいなかったものです。
島原には母の実家や親類がいるので数年に一度法事などでいきますが、今は
関東地方にいるのでなかなかいけません。島原の知名度は関東地区では島原の乱とあと誤解島原という遊郭(関東だか京都だかにあったらしい・・)と混同されたりします。
長崎県や島原市にもタレント政治家がいたほうが少しは知名度とか観光とか物産の販売にはプラスかもしれません。
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