2008/08/09

海底探査船に乗るぞ!!…来週のゲストは小林照明さん

‐(株)ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

「暑い、暑い…」とぼやいているうちに、暦の上では「立秋」も過ぎた。そう言えば、蝉時雨の響きも心なしか物悲しい。

早起きして音無川の周辺を歩いていると、赤トンボがせせらぎの上で乱舞していた。ふと足を止め、頭上の桜の木を見上げてみたら、クマゼミがせわしなく腰をひくつかせていた。

10秒、20秒、30秒…。しばらく経つと鳴き声が静まる。そしてまた腰の動きに合わせたかのように〃大合唱〃が始まる。

はたと気付いた!!これまでは何とはなしに聞き流していたが、蝉は周囲の仲間と連動して鳴き声をあげているのだ。そう、にわか仕立ての「オーケストラ楽団」なのである。

これぞ〃観察眼〃の賜物。何だか急に〃大発見〃をしたような気分になった。

調子に乗って、近くのテレビアンテナにとまっているカラスの動きを注視した。「カアー、カアー…」。ここで改めて分かったことは、カラスは一声ごとに、胸をのけぞらせるようにして啼くのだ。

えてみると、身の回りでも知らないことばかりだ。ましてや「海底」の話となると、一般の人々にとっては、「お手上げ状態」と言ってもいいだろう。

ところが、世の中よくしたもので、それを仕事として取り組んでいる専門家集団がいるのだ。独立行政法人「海洋研究開発機構」が所有している地球深部探査船「ちきゅう」が、その活躍の舞台だ。

この話題にたどり着くまでには、いささかの経緯があって、一月ほど前に淨源寺の三浦住職が筆者のもとに訪ねて来られたことに端を発する。

「こういう人物がいるのをご存知ですか?」「いや、まったく存じ上げませんが…」。分厚い資料をひも解きながら、同住職が説明してくれた - 。

それによると、同船のグループリーダーは島原出身の小林照明(しょうめい)さんという方で、父親の初盆参りのため、近く里帰りをする、との由。

「せっかくの機会だから、『ターニングポイント』に出演してもらってはどうか?」。同住職の言葉に背中を押されるように連絡を取ってみたら、快く「OK」の返事。というわけで、来週月曜日のゲストは小林さんで決定!!

小林さんは父親(宝酒造勤務)の転勤に伴って中学2年の時に一中に転校。その後、島原高校(昭和46年卒)を経て、山口大学、石油資源開発(株)へ進んだ。現在は同社から海洋研究開発機構(地球深部探査センター)へ出向中。

実は、番組に先立って、佐世保港内に停泊中の「ちきゅう」に、スタッフともども乗せてもらうことになった。この原稿を書き上げ次第、筆者が先陣を切って佐世保へと向かう。

さあ、船上ではどんな〃観察眼〃を発揮しようか。それより今晩飲み過ぎないようにしなければ…。