2008/08/12

谷亮子はオンリー1!!…吉岡市長の〃名演技〃に拍手

‐(株)ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

「ヤワラちゃん」こと谷亮子選手(旧姓田村)は、前回のアテネ五輪大会で優勝した後のインタビューで、確か「ナンバー1ではなく、オンリー1を目指したい」と答えた、と記憶している。

残念ながら、今回の北京大会では「ナンバー1」のタイトルは逃したが、子育てをしながらの「銅メダル」獲得は十分に「オンリー1」に値する、と尊敬の念を新たにしている。

同じ柔道競技の男子66キロ級で連覇を果たした内柴正人選手の優勝の弁は「仕事ですから」だった。短い言葉に〃勝負師〃としてのプライドが滲み出ていたような気がする。

一流アスリートの試合後のコメントは、いずれの競技にも関わらず〃哲学的〃ですらある。ボクシングの輪島やガッツの場合は極端な例外として…。

昨日の日曜日は昼過ぎまでいぎたなく過ごしていたのだが、たまに起きてテレビのスイッチを入り切りしていたら、BS放送で「東京五輪」(昭和39年)の記録映画を撮った市川崑監督を特集していた。

同年生まれの俳優、鶴見辰吾がレポーター役を務めて、「記録映画なのに台本までしたためてあった」と驚いていたが、最初の「絵コンテ」のくだりを見て思わずヒザを打った。

そう、あれから40年以上が経った今でも鮮明に記憶に残る冒頭の「朝日」のシーンを撮ったのは、島原市三会出身の林田さんというカメラマンだったから、である。

もう随分と以前に、林田さんの足跡を紹介した本が出た時に紹介したことがあるので割愛するが、歴史に残る仕事を残された同氏に改めて敬意を表するとともに、〃同郷人〃として誇りに思う。

さて、「映画」と言えば『同窓会』の特別試写会が今月16日からの全国ロードショー公開を前に、島原文化会館で開かれた。出演者の顔ぶれからして、必ずしも〃大作〃とは言い難い作品だったが、それなりに楽しむことができた。

理由は何と言っても「島原」のシーンが随所に出てくるからだが、高校長役の吉岡市長の〃名演技〃には思わず拍手を送ってしまった。

一方、市長役を演じたのは本物俳優の渡辺いっけい。これがまた随分と軽い乗りで仕立てられており、呆れた主人公が「これで4選はないな…」と呟くシーンもあったが、実際のところ「5選」はどうなのか!?

それより何より個人的に注目したのは、ヒロインを演じた永作博美の鼻の形。宮崎あおいと想像して比べてみたが、宮崎の方が若干鼻梁が細くて上向きだろうか…。

まあ、どうでもいい話だが、今年の正月に実際に行われた母校の「同窓会」には国語科のK先生が出席されていた。何の脈絡もないが、映画の帰り道、同先生から教わった芥川龍之介の名作『鼻』のことを思い出していた。