貴重品だったタマゴ…懐かしの映画『ロッキー』
‐(株)ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐
長らく「物価の優等生」と称されたタマゴも、今年に入ってとうとう値上げされたようだが、我々以上の年代にとっては、まだまだ「タマゴ=栄養」のイメージが強いのでは…。
今の子供達には予想もつかないだろうが、以前、田舎の方では近所の家々に何かしら品物を届けると、お返しにタマゴやマッチをいただいたものだ。
その「タマゴ編」の話でいくと、この前の日曜日にゴルフでご一緒した岡本商会社長の岡本正秀さんの言い方が懐かしくもあり、また面白かった-。
「今日は清水くんと一緒にゴルフたい、と女房に言ったら、『あなた、絶対に負けてはいけませんよ!!』と、おかずにタマゴば付けてくれたとばい」
その1個のタマゴに託された「夫婦愛」はグリーン上で見事に開花。飛距離は倍ほども違うのに(ちょっとオーバーかな)、終わってみれば、スコアは筆者の完敗であった。
以前、親和銀行か何かのコンペで一緒に回った小島秀治さん(小島建設会長)もそうだったが、年寄りの皆さんはグリーン回りの小技が抜群に上手い。
こう言うのを、昔とった「杵柄」(きねづか)ならぬ「クラブ」と言うのだろうか。本来「アイアン」で打つべきところを「ウッド」でコツーン。憎らしいほどのテクニックだ。
というわけで、家に帰ってふて寝をしながら女子ゴルフを観ていたら、ちょうどの所で時間切れ。仕方なくチャンネルを回していたら『ロッキー』(ファイナル)の映画をしていた。
ストーリーは、すっかり年老いてしまった元世界チャンプのロッキー(S・スターローン)が、再び体を作り直して現役王者に挑むというもの。
学生の頃、最初に観た『ロッキー』(1)にはいたく感動した思い出があったので、すぐに感情移入。そして、ある象徴的な場面を思い起こしていた。
そう、挑戦者のロッキーが精をつけるために、生タマゴを何個も呑み込む有名なシーンだ。これは、あの「片腕立て伏せ」バージョンとともに、今でも鮮明に記憶に残っている。
綾小路きみまろではないが、「あれから30年…」。今では腕立て伏せも、懸垂も、逆上がりも、すべてが出来なくなってしまった。
ただ、タマゴだけは何個でも食べれる(正確には食べることができる)。しかしながら、ゴルフの腕前は一向に上達しない。
思うに、これは出っ張ったお腹(なか)のせいだ。そのために、スムーズなスイングができない状態な~のだ。
筆者が素振りする様子を見て、とあるシングルプレーヤーがこう指摘した。「君のスイングはまるでヤクザの仲直りだね」。
その心は「手打ち」なのだと。えー、お後がよろしいようで…。そろそろ、我が社の鰻家小にょろ君の弟子にでもなろうか…。
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