何でんアッタカマギレ…次のWBC監督はノムさんで!?
‐(株)ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐
こういうのを「機会損失」と言うのだろう。これは「ネタ」になるぞ、と思っていた題材が、つい時間が過ぎてしまって書きそびれてしまうことが多い。
そんな「苦い経験」を噛み締めながら台所で新聞を読んでいたら、母が片付け物の手を休めて「何でんアッタカマギレにしてしまわんばね」と、アドバイスを送ってきた。
アッタカマギレ…。ドザクサマギレは聞いたことがあるが、はて?そうか、「鉄は熱いうちに打て」という意味なのか!!古人の知恵に感服した。
それはともかくとして、放送・通信業界に身を置いていると、嫌と言うほど横文字の「専門用語」にぶつかる。技術系の人間なら尚更のことだろう。
モチベーションに、ウィン&ウィン、トリガーにバッファー…。最初のうちはチンプンカンプンだったものが、回を重ねていくうちに、段々と意味らしきものが通じてくる。
ひとつには当方の「勉強不足」のせいもあろうが、あながちそれだけではないようだ。昂然と語っている様子を見ると、「これは一種の自己顕示欲である」ことが良く分かる。
さて「ベースボール」を「野球」と訳したのが正岡子規であることは良く知られた話だが、戦時中は「ストライク」や「ボール」なども日本語表記に置き換えられていた、という。
その「野球」のオリンピック競技(北京大会)で、「星野ジャパン」は国民の期待を大きく裏切る結果に。だいたい以前から、この監督さんの言動は余り好きでなかった。
今回の取り扱い方にしても、最初から余りにも持ち上げられ過ぎていたように思う。「結果を見てから、そんな言い方はないよ」との謗りも受けようが、まあそれはそれで…。
誰しもが認めるスーパースターの長嶋や王に対して果敢に立ち向かう「現役当時」(中日)のイメージを最大限ふくらませた挙げ句の「闘将」としての登場だったのだろうが、どことなくこの方には「無理をしているなあ…」という感じがつきまとって離れない。
その点、楽天の野村監督はあくまでも「自然体」だ。現役時代から、ONに劣らぬ成績を残しながらも「俺は野に咲く月見草…」と、そっと背を向けるハニカミ屋さん。
そのノムさんが、北京での「闘将」の采配ぶりを、徹底的にこき下ろした、とか。個人的には「拍手喝采」である。
星野さんには「勝負師としての風格」は十分に備わっているが、惜しむらくは人間的魅力に通じる「弱さ」というか、「幅」が感じられない。
ノムさんの場合、たとえ負けたにしても「ボヤキ」というオマケが必ず付いてくる。次のWBC監督はノムさんで行きましょうや、読売の渡辺親分。ドサクサマギレでお願い!!
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