2008/10/02

もっと素材の魅力を!!…出張の度に如実に感じる事

‐(株)ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

週初めから2泊3日の日程で東京に出張している。昨日は新潟県へ行った。当初は予定していなかったが、携帯パソコンに入ってきたメールを見て、急きょ予定を組み換えた。

宿泊先は〃銀座〃のビジネスホテル。とは言っても、道向こうは中年オヤジの巣窟〃新橋〃で、最寄り駅もJR新橋駅だ。

新聞各紙を読むと、何やらアメリカの金融情勢が危うい。その煽りを食らう形で、11月2日実施との下馬評が高かった総選挙の日程も、どうやらずれ込むのは確実なようだ。

それにしても習慣とは恐ろしいもので、最近はどこにいても朝5時半になると、パッと目が覚める。前の晩の就寝時間に係わらず、だ。本当に5分と違(たが)わない。

東京は夜明けが早いので、もうその時間帯には戸外は明るくなり始めている。準備をしていないので、前日のままの服装で散歩に出かける。

残念ながら2日間とも小雨に見舞われた。キヨスクで買った600円の傘をさして、金春(こんぱる)通りから国際通りへ。何週間か前の開店騒ぎで、店の前に〃長蛇の列〃が並んでいた「H&M」の間口は意外や小ぶりであった。

「三越」や「和光」などが建ち並ぶ4丁目の交差点を右折して昭和通りへ。横断歩道を渡ってそのまま真っ直ぐ行けば築地方面だが、京橋方向に踵(きびす)をかえす。 

右手前方には「銀座まるかん」の大きな看板。あのスリムドカンで財を成した斉藤一人さんの本拠地だ。その教えに従って、「ついてる、ついてる…」と、何度も唱えながら〃今在ること〃に感謝する。

その後はあてどなくさまよい歩く路地裏散策。夜には多くの酔客らで賑わうネオン街もひっそりと静まり返っている。それでもゴミの散らばりなどはない。さすがに銀座、と妙に感心してホテルへ。これが初日のコース。

2日目は4丁目を突き抜けて、有楽町の駅を目指した。駅前のビックカメラの隣は、旧都庁の跡に建てられた東京国際フォーラム。一昨日「まぼろしの邪馬台国」(東映)の特別試写会場となった所だ。

かつてGHQ本部が置かれていた第一生命本社を過ぎて、日比谷へ出た。まだ早朝のせいか、人通りもまばらだ。雨模様でジョギングする人の姿もさして見かけなかった…。

東京に限らず、土地々々には色んな〃表情〃がある。急用で訪れた新潟県内の地方都市にも、銀座の路地裏にも、その土地でしか味わえない独特の〃空気〃が流れている。

翻って我が島原。余りに〃自虐的〃な物の見方は、かえって〃逆効果〃になろうが、その持てる〃素材〃の魅力を生かし切っていないことだけは確かだ。

出張の度に、いつもそう思う。「どがんかせんば!!」は東国原知事の専売特許ではないはず。今回もその思いを新たにした。