世の中は尾頭付きで!!…「つ」の語源を知りませんか?
‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐
一個でも「ツー」とはこれいかに?一度で出しても「サンド」(ゴルフ用語)と言うがごとし。相変わらずバカな書き出しだが、鼻先のデキモノがやっと治り始めて「つ」ができた。
「つ」とは島原弁で言う「かさぶた」のこと。最近はあまり耳にすることがない。仲間だった「赤チン」もいつの間にか姿を消して久しい。
ガキの頃、野山を駆け巡ってはよくケガをした。治療方法は「オキシフル」に「赤チン」と相場が決まっており、治りかけの「つ」をはがすのが秘かな楽しみでもあった。
筆者のヒザ小僧には砂利道で激しく滑り転んだ時につくった「傷跡」が今でも残っている。右手人差し指根っこの半円系の傷跡は、空手の真似事をしていた際にこしらえたものだ。
何針か縫わねばならない大怪我(?)で、元南高医師会長だった菅幸哉先生(故人)が治療をして下さった。
先生は豪快な人柄で、島原中学時代は弊社社長と同級生だった。晩年、胃ガンを患われた際に、社長共々見舞いに伺ったら、「もう手術も済んだんば」と言って缶ビールを美味そうにグビグビ。「お前も飲め」と勧められたが、運転を理由に断った。
いかん、いかん!!「つ」の話からすっかり脱線してしまったが、「つ」は漢字で一体どう書くのだろうか?誰かご存知の方がおられたら、是非お教えいただきたい!!
ところで「思い込み」とは恐ろしいもので、「尾頭付き」という表現をつい昨日まで「御頭付き」と勘違いしていたのだ。つまり、鯛などの高級魚の頭の部分を「丁寧に」表現したものだ、と。
実際、この話を周囲の何人かに聞いてみたら、みんな同じように思っていた、との答え。筆者の場合は、たまたま眠れぬままにページをめくっていた重松清の小説『とんび』の中でその表現に出合えたことで間違いが判った。
島原には「鯛のカブト蒸し」という名物料理がある。南風楼のかつての名調理人だった高木さんが考案した和食メニューで、膝の上に「ヨイショ!」と置いて食べるのがみそ。
見た目も素晴らしいし、ほのかな甘酸っぱい味付けは酒の肴にも最高だ。もっとも最近は、とんとご無沙汰だが…。
勝手な解釈だが、恐らくこの「カブト蒸し」のイメージが余りに強すぎたため、ついつい畏敬の念を込めて「御」という字を充てていたのだろうか…。
もっとも「御頭」(おかしら)という表現がないわけではない。こちらは、時代劇などでよく使われているようだが、どうにも「悪党の親分」といったイメージが付きまとう。
やっぱり世の中は「尾頭」でなくっちゃ!!トップも庶民も一体となって動いてこそ上手くいく!!「尾」が先に付いているところも良い!!
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