認定機に〃変身〃図れ!!…新たな「る・る・ぶ」とは
‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐
秩父&川越と「観光バージョン」が続いたついでにもう一つ。他でもない「島原半島」について。既報の通り、我が半島地域は20日、日本ジオパーク委員会から晴れて国内での「認定」を受けた。
その数、計7か所。少し長くなるが、北から順に①洞爺湖有珠山②アポイ岳③南アルプス④糸魚川⑤山陰海岸⑥室戸⑦島原半島 - という顔ぶれだ。
このうちユネスコ管轄の「世界認定」へ向けてコマを進めているのは①④⑦の3か所。まるでマージャンの「スジ待ち」のような組み合わせだが、それは〃余談〃というものだ。
ハッキリ言って、地学に関する「学術的なこと」は皆目分からない。ただ、何十億年も前の太古の昔から連綿と続いてきた「大地の営み」には限りないロマンを感じる。また、郷土への愛着(アイデンティティ)を再確認する絶好の機会でもある、とも思う。
記念式典では、それぞれの地域の代表が「お国自慢」を繰り広げた。ある者は役所の職員、または県会議員、市長…と立場は違えても、熱弁をふるう姿勢は真剣勝負そのもの。
島原半島を代表して壇上に立ったのは、島原市商工観光課の杉本伸一さん。冷静にして情理を尽くした説明は大いに好感が持てたし、客席の横田市長も頼もしげな表情を見せていた。
個人的な感想を言うと、来賓を代表して挨拶した日本ツーリズム産業団体連合会長の舩山龍二さんの祝辞が一番面白かった。何せ、同氏の話の枕は雲仙・普賢岳噴火災害の「風評被害」だったのだ。
災害当時、舩山さんはJTB(日本交通公社)の九州地区の統括責任者という要職にあり、被害の甚大さに心を痛めた、という。そこから得た教訓は「情報を的確に伝えること」の重要性。「火山・温泉を貴重な『観光資源』として忘れてはならない!!」とも。
一方で、小泉純一郎元首相を「観光を初めて国策に取り入れた政治家」として評価。「今では『国』『地方公共団体』『地域住民』の三者連携の必要性が条文に明記されている」と力説。同時に、新たに発足した「観光庁」の意義を唱えた。
また、今後の旅行業のトレンドについて言及。これからは「個人旅行」「低価格化」「目的の多様性」がさら重要視されていくとした上で、「体験する」「交流する」「学ぶ」から取った新たな「る・る・ぶ」の時代がすぐそこまで迫って来ている、と説いた。
ここまで書いて、まったくもって〃尻馬乗り〃で恐縮だが、果たしてこれまで通りの受け入れ態勢で、この「百年に一度」と呼ばれている「難局」が乗り切れるのか?答えは等しく「ノー」であろう。
間近に迫った「世界認定」を機に、改めて地域を挙げた「連携の強化」が求められていることは言うまでもない。キャン・ウイ・チェンジ?
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