「読まない力」も大切?…何とかイプスを乗り越えて…
‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐
ゴルフ用語に「イプス」というのがある。失敗を恐れる余り、心身が硬直してしまうことのようだが、例えて言えば、今日の筆者の心境などが、それだ。
はっきり言って「ネタ」がない。そのような時は『今日は何の日』などといった〃虎の巻〃をヒモ解いたりして急場をしのいでいる。
その中の1つに朝日新聞社から出ている『アエラ』という雑誌があって、巻頭近くに出ている解剖学者、養老猛司さんの名物コラムに度々すがってきた。題して「大脳博物館」。
ところが、見ている人は見ているもので、「お前さん、ネタに困ったら、アエラに頼ってるよね」と見透かしてしまうイケスカナイご仁がいる。高校時代に国語を教わった加津佐町在住のF先生だ。
しかも、その指摘を事もあろうに〃ゴルフ場〃でやられたものだから、タマラナイ。以来、ネタ不足の時は「イプス」病に罹ってしまうのである。
だが、締切は待ったなし!!(と言っても、時々さぼってはいるが…)。とにかく、背に腹は代えられない、のである。てなわけで、今日は養老先生と、時おり本欄にお邪魔させていただいている三男坊のB君に、ご協力を仰ごう。
昨日は、天才スティーブ・ジョブスと天才モーツァルトにご登場願ったが、どういう訳か、普段は滅多に本欄を読んでくれないB君が、珍しくも〃読後感〃をぶつけてきた。
「そう、大事なのは、自分の『肉なる声』を聞くことですよね、お父さん!!」。一瞬、はたと我が耳を疑った筆者は、見出しの言葉を慌てて探った。
確か「内なる声」と書いていたはず。ただ、「肉」と「内」とは良く似ているし、「肉声」という表現もある。まさか、そこまで深読みするはずも…。
筆者の心は千々に乱れたが、何せ「金子助役」を「きんこ・すけやく」と読んで憚らない〃大物〃である。念のために、再度確認したら、ただの読み間違いだと判って、妙にホッとした次第。
エーイ、今日のところは「イプス」から解き放たれて言う。養老先生が何週間か前のコラムでおっしゃっていたことを - 。
それは麻生総理の「誤読癖」について書いてあったのだが、結びの部分にはこう記されていた。誤読は決して頭が悪いということではない。「天才」と称されるアインシュタインやエジソンにもその傾向があったのだ、と。
だからといって、愚息を「天才」などとは思ってもいないが、何となく笑えるエピソードであることも確かだ。そのエジソンも言っている - 「天才とは1%の霊感と、99%の努力の賜物である」と。
そう言えばB君、養老先生が新しい本をPHPから出してるぞ。その本の名前は『読まない力』ということだ。良かったね!!
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