許せない某県職員!!…音無川を浚(さら)えてみました
‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐
桜前線は北上を続け、弘前城(青森)のサクラの開花も間近か。なぜ唐突にその名が浮かんだかと言うと、先日久方ぶりに〃大先輩〃のルポライター、鎌田慧さんからお電話を頂戴したからだ。
鎌田さんは「ねぷたまつり」の里として知られる同市の出身である。噴火災害当時は、当地にも頻繁に出入りされていたが、最近はとんとご無沙汰だ。
弘前のサクラはこれからだが、島原はもうすっかり葉ザクラだ。我が社の前にある音無川沿いの老木7本もすっかり花を落とし、足元にはその残骸が。
おかげで掃除が大変だ。毎朝8時前から若手の男性社員が中心となって箒(ほうき)を使って掻(か)き集めているのだが、これが思ったより大変な作業なのである。
せっかく一箇所に集めても、風が吹くとすぐに散乱してしまう。カミュの作品に『シューシュポスの神話』というのがあったが、掃いても、掃いても、次の日にはまとまった量のゴミが約束されたかのように待ち受けている。
路上はまだいい。タバコの吸殻にせよ、空き缶にせよ、その気になれば直ちに拾うことができる。ところが、水中となるとそう簡単にはいかない。
遠目には美しく見える音無川だが、目を凝らせば必ずしもそうとばかりは限らない。確かに、源流は白土湖の湧水だから綺麗に決まっているが、一度足を踏み入れれば、色んな〃問題〃が見えてくる。
毎年、サクラが散ったこの季節は、水草が作り出すあちこちの澱(よど)みに塵芥(じんかい)が引っ掛かって何とも見苦しい。「一体どこが水の都か」と〃憎まれ口〃を叩きたくもなるのも人情だ。
だったら、どうすれば…?いたって簡単だ。自分でその状況を改善すればいいのである。とは言っても、川の中に入るのは些かながら〃勇気〃がいる。
勝手な真似をして建設事業者の邪魔をすることにならないだろうか…?思い余って、市役所に相談したら「そら、良かこっですバイ」とのお墨付き。安心して事に臨んだのが一昨日。
網戸3枚で急こしらえの堰(せき)を造り、必死で鎌を動かすこと2時間。まだまだ遣り残した感は残るが、少なくとも澱みの泡沫(うたかた)は消えた。
ここで生活雑排水等の問題を云々するつもりなど毛頭ない。都市下水路が整備されていない環境下で暮らしている以上、ある程度仕方のないことである。
ただ、市民の一人、或いはこの地で事業を営む者の〃社会的責任〃として果たすべき役割はきちんと存在している、と思う。
筆者をして今回の行動に移らしめたのは、出張で来た某県職員の心無い行動。歩きタバコの吸殻を何のためらいもなく音無川に弾き捨てたのだ。公務員である以上、余計に〃水に流す〃わけにはいかない!!
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