予防は外出しないこと…忍び寄る新型インフルエンザ
‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐
素人の浅ましさで、「新型インフルエンザなんて単なる〃風邪の親方〃じゃないか」と思い込んでいたが、どうやら大きな過ちだったようだ。
27日付の日経「春秋」に続いて、28日には朝日「天声人語」、読売「編集手帳」でも、1918年に世界中を恐怖に陥れた「スペイン風邪」の〃猛威〃を取り上げている。
それらによれば、死者の数は4千万人から5千万人と言われており、日本でも48万人もの犠牲者が出たと報じられている。その中には、小説家の島村抱月や東京駅の設計者として名高い辰野金吾も含まれていた、という。
メキシコ発の「豚インフルエンザ」が〃悪夢〃の再来となるかどうか判らないが、用心するに越したことはない。ただもう予防用の特殊マスクは売り切れ状態だとも言うし、「1週間分の水と食料を確保すべし」といったまことしやかな情報も流れている。
何だかここまでくると、昭和48年当時のオイルショックに端を発した「トイレットペーパーの買占め騒動」を思い出してしまうが、直ちに〃人命〃につながる話だけに、ゆめよめ油断は禁物だろう。
やはり最大の〃防御策〃は外に出ないこと。ところが、若葉萌え出すこの絶好の季節に、家の中でじっとしていることが、果たして皆さん可能か?ましてや巷は「ゴールデンウイーク」である。
少なくとも筆者には無理だ。とにかく休暇の間は何とか外に出たい、と考えている。ただし、資金的な余裕がないので「安」「近」「短」でいくしかない。
山にでも登ろうか、それとも釣りに連れて行ってもらおうか、サイクリングに出かけようか、歩き残した島原半島1周の旅(残り約70キロ)にケリをつけようか…。とにかく、汗を流すことに専念しよう!!
言い古された言葉だが、健全なる肉体に健全なる精神は宿る、のだ。一方で、だぶついた〃腹回り〃をさすりながら、運動後の〃爽快感〃に想いのみを馳せている我が身が何だか切なくもある。
ここ数日、目覚めが早い。だいたい4時過ぎにはむっくりと起き出すのだが、夜明けまでにはまだ時間がある。煙草を立て続けに吸っているうちに、段々と空が白み出す。
頃合いを見計らったようにスズメが鳴き、その後をカラスが追う。そのうちに、カーテンの隙間から黄金色の一条の光が差し込んでくる。さあ、新しい一日の始まりだ。
会社に着くと、音無川の流れをまず確認する。いつもと変わらぬ景色のようだが、やはり日々刻々、動きは異なる。最近ではツバメが水面すれすれの滑空を楽しんでいる。
対するスズメは石垣にへばり付くようにしてエサをついばんでいる。新型インフルエンザの影も形も見えない日常なのだが…。
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