2009/05/08

故郷の山に登ろう!!…悩んでなんかいないで

‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

最近あまり聞かれなくなってしまったが、一時期「5月病」というのが流行った。学生などで、それまでと環境が変わってしまったことに〃過剰反応〃してしまうのが発端だった。

素人の分際で何を言うか…と怒鳴られてしまいそうだが、要するに、この手の病は〃突発的〃なもので余り心配は要らない、と思う。「それでも…」という向きには、是非とも「登山」をお勧めしたい。

筆者にとってのゴールデンウイークの初日は「登山」だった。見苦しいまでに肥ってはいるが、日々仕事に追われる身は、まさに「ストレスの塊」である。

「5月病」が環境の変化に起因するものであれば、余りに変わらぬ環境もその要因と成り得る。すなわち、逆もまた真なり。

一言で「登山」というが、これがなかなかどうして〃一筋縄〃ではいかない難物である。散歩等で普段から歩きつけていない人には、たとえ1時間程度の軽い「山登り」でも結構こたえる代物なのである。

何でもそうだが、最初のうちはまだいい。滅多に目にすることのできない山草植物を愛でながら、ルンルンとスキップ感覚で進んでいける。

ところが15分くらいが経過して、平道から階段状の山道に変わり始めるあたりから段々と〃異変〃をきたしてくる。じんわりと汗ばみ始めるのも、ちょうどこの時間帯である。

あっ、いかん!!本人だけが分かったつもりで、肝心要の「ルート」の説明をまだしていなかった。

筆者が加わった7人と柴犬1匹のパーティは、仁田峠まで車2台で移動。そこからあざみ谷を経由して、妙見の尾根に上がり、国見岳に登頂。さらに仁田峠方向に引き返す形で、妙見の山頂に立った。

格好良く言えば、雲仙五岳のうち二つの山の「縦走」に成功したわけである。時間にして2時間強。途中、雨に祟られるハプニングもあったが、全員無事に下山できた。

これまた、素人が何を…と怒られそうだが、登山の魅力は頂きまで辿り着いた時の「征服感」(達成感)であろう。途中の行軍が苦しければ苦しいほど、その歓びは大きい。

それと、弁当。眺めの良い山頂付近でいただくニギリメシの味は、ミシュランの「5つ星レストラン」のそれの遥か上をいく!?(と言っても、行ったことはないが…)。

もしかして何かに悩んでいる人がいれば、筆者は「故郷の山」に登ることを強く推薦したい。山道を登っている間は肉体的にはしんどいが、不思議と〃無心〃になれる。

そして何より山頂に立てば、自分を育ててくれた故郷の全景が一望できる。一番のストレス発散だ。

いかがです、貴方も?素顔のご自身と〃対面できる〃絶好の機会ですよ!!