〃楽しむこと〃が大事…各種プロジェクトの連携も
‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐
「小沢民主党代表はゴールデンウイーク明けに辞任する!!」。図らずも、小泉元自民党総裁(首相)の〃予言〃通りの展開となった。さあ、これからどうなるのか?楽しみである。
まあ、永田町の問題は全国紙にお任せするとして、我が古里をどうするのかについては、我々地域住民が主体となって、本当に、真剣に考えないといけない。何せ「地方の時代」なのであるから。
いささか先走った言い方かも知れないが、「ジオパーク」「世界遺産」「観光圏」などの各種プロジェクト構想は、その「試金石」と言ってもよい、と思う。
前置きはここまでとして、昨日(11日)、雲仙岳災害記念館で本年度の島原半島ジオパーク推進協議会(横田修一郎会長)の総会が開かれ、筆者もメンバーの1人として列席した。
20名を超える会員からは、様々な方面から活発な議論が寄せられたが、個人的には「まずは、世界認定(ユネスコ)を取り付けることが第一!!後は他のプロジェクトとの『連携』を存分に図っていただきたい」と願っている。
『篤姫』に代表されるように、よくNHKの大河ドラマ等による〃経済効果〃が引き合いに出されたりするが、島原半島における前記のプロジェクト群はいずれも〃一過性〃のものでない。その点を十分に考慮に入れた対応を望む。
数ある意見・要望の中で、やはり一番傾聴に値すべきだと感じたのは九州大学名誉教授、太田一也先生(同協議会顧問)の話だった - 。
〈ややもすると皆さん、『地質』や『地形』ばかりに目を向けてしまいがちですが、『温泉』を忘れてはいけませんよ。それぞれの立場で『おらが自慢のジオパーク』を持って下さい〉
太田先生によれば、世界認定を受けることはかなりの〃難関〃だという。ただし、そればかりに気を取られて〃楽しむこと〃を忘れてはいけない、とも。
筆者はその言葉を耳にした途端、ハッとあることに気が付いた - 「そうだ、先生のご指摘は、今朝の朝日『天声人語』欄で語られていたことと、ある意味通じるぞ!!」と。同欄には、この百年に一度と言われる大不況を尻目に、史上最高の売上高と利益を生み出した任天堂を取り上げ、「遊びの効用」を説いている。
その任天堂が編み出したのは、「Wii」や「DS」といった「ゲーム機」の類いだが、ジオパークの売りは何と言っても大自然が織り出す、筋書きのない「壮大なドラマ」である。
負けるはずがない!!いや、性質が異なるのだから敢えて競争する必要もないのだが、その「広がり」「共感度」「人類全体への問題提起」等々を考えれば、自ずと答えは出るはず。
この恵まれた「資源(産)」を活かすも殺すも、全てはここで暮らす我々次第である。皆さん、もっと古里を楽しみましょう!!
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