2009/05/26

毎度バカげたお話で…日本人は「道」が大好き!!

‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

昨日は「目は口ほどに物を言う」を枕に駄文を書き連ねてしまった。さーて、本日の枕は何にしようか…。ついでだから「口」で行くか!?

「口はわざわいの元」とは、所謂「舌禍」を戒める言葉である。まあ、口に限らず「筆」についても同様だ。何せ「筆禍」という言葉もあるくらいだから。

さて、その「お口」にまつわる件で、何ともバブリーな話を聞いて驚いた。ゴルフ後の歓談の中で出てきた「失敗談」の一種だ。

「私はこの歯の治療に、何と400万円も投じているんですよ」と苦笑いを浮かべる某経営者。すると、傍らのゴルフ名人が「私も随分と金がかかっていますよ」と引き取った。

幸い、筆者の場合は歯だけは丈夫で、たまに虫歯の治療とヤニ取りに出かけるくらいで済んでいる。ただし、「肥満」の度合いは外に向かって広がるだけでなさそうで、最近はよく口の中を噛む。

原因は内部まで垂れ下がってきた「贅肉」に違いない、と踏んでいるのだが、予防しようにも、ガムを控えるくらしか思いつかない。とにかく口中は傷だらけなのである。

話が横道に逸れてしまったが、歯の治療に400万円もかかったと聞けば、それはもうクラウンクラスの「高級車」が買える値段ではないか!?

今売り出し中のインサイトやプリウスであれば、ほぼ2台分に匹敵する料金だ。そう想って「情報交換」にいそしむお二方の表情を見ていると、何となくユーモラスですらある。

誰しも人生を長く続けていれば、本当に色んな事がある。筆者の場合、「飲代をもう少しセーブしておけば、家の一軒も建っただろうに」と、深く反省もしている。だが、もう取り返しがつくものでもない。

日本文化の特徴を表す言葉に「道」というのがある。と言うより、日本人は何にでも矢鱈と「道」をつけたがる。

「剣道」「柔道」「茶道」「華道」…などはまだよいとしても、「色道」「外道」「極道」…などは余りいただけない。それでも、それだって立派な「道」なのである。

一方「道楽」という言葉も、余り良い意味では使われない。「あの人は道楽が過ぎて…」とか、「あの道楽息子がまた…」といった具合に。

でも、よくよく考えてみたら、不思議である。それぞれの「道を楽しむ」ことが、どうしていけないのだろうか?

「極道」だってしかり、だ。普通に読めば「道を極める」のだから、敢えて悪い意味に使わなくても良さそうなのだが、いかがでしょうか家田荘子さん。

これ以上、馬鹿げたことを書けば「筆禍」事件になりかねないので、この辺りで止めておこう。エッ何、「お前さんの『口車』には乗らないよ!!」てか。お後がよろしいようで…。