2009/06/24

セミナーで猛勉強!?…改めて読む「教育勅語」

‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

毎回のように参加している「CATVフェア」(18日~19日)を今年は見送った。その代わりと言っては何だが、某経済研究所が主催しているセミナー(22日)で勉強してきた。

中身については〃企業秘密〃の部分もあるので割愛させていただくとして、「放送や通信の分野に関しても、世の中は確実に変化している」と実感した。

会場となった「明治記念館」には初めて訪れた。生憎の雨模様だったが、JR信濃町駅から300メートルの交通至便な場所で、さほど濡れることもなく辿り着くことができた。

つらつら思い起こせば、ここは大学時代の同級生同士が結婚式を挙げた所だ。新郎は山形出身。東京生まれの新婦の兄は、加藤登紀子に次ぐ東大出のカンツォーネ歌手として一時期耳目を集めたこともあった。

セミナー開始まではまだ小一時間ほどあったので、玄関脇の喫茶コーナーに入ることにした。聞けば、タバコも吸えるという。何と有難いではないかと小躍りして、アイスコーヒーを頼んだ。

三服(?)ほどして支払いに立つと、「庭の見えるレジに行け」との指示。およそ場の雰囲気にそぐわないリュックスタイルで赴くと、可愛らしい娘さんが待ち受けていた。つい嬉しくなって、ポケットの小銭をかき集めてトレーに。

と、目の前に並べてあったのは「教育勅語」の折りたたみ式の栞(しおり)。グループ案内の栞と合わせてポケットに放り込んだ。

セミナーの内容は素晴らしかった。これまで既得権益の上でアグラをかいてきた放送事業者(CATV業界含む)にとって、何とも耳の痛い話が続いた。

と同時に、自信も深めた。恐ろしいくらいに講師と筆者の「読み」が一致しているのだ。「ひょっとして俺って天才!?」などと自惚れながら会場を出た。

先ほど通り過ぎた回廊には、横山大観などの日本画の名作が事もなげに飾られていた。待ち合わせの時刻までにまだ暫くの猶予があったので、雨に洗われた芝生の庭園に降りた。

一服しながら、先ほどポケットに詰め込んだ栞を取り出した。改めて読み直してみると「教育勅語」には、昨今の風潮と照らし合わせてみると、何とも考えさせられる内容が含まれている。

裏には「五箇条の御誓文(ごせいぶん)」と「明治天皇御製&昭憲皇太后御歌」(一日一首)が印刷してあった。

続いて、グループ案内をひも解いた。そして分かったことは、ここは明治憲法の草案審議が行われた場所で、別名「憲法記念館」と言うのだそうだ。

ともすれば、セミナーの内容を反芻しながら浮き足立ってしまうところだったが、『あやまたむことをおもへばかりそめのことにもものはつつしまれつつ』との御歌に触れ、吾を取り戻した次第。何事も油断は大敵!!