2009/07/11

中田市長はホンモノ…器の違い際立たせる一言

‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

いよいよ明日12日は「東京都議会議員選挙」の投票日だという。昨日から上京中だが、駅前通りなどの繁華街を歩いてみても、余り〃緊迫感〃は伝わってこない。

宿舎のある池袋区内のポスター掲示板には、自民、民主、公明、共産に加え、幸福実現党の候補者の顔が見える。うら若き女性で、まるでタレントのような雰囲気だ。

早朝の散歩からホテルの自室に戻ってテレビをつけたら、島原とは馴染みの深い江川紹子さんが、舛添要一厚生労働大臣や、中田宏横浜市長らとともに出演していた。

と、その傍らにどこかで見かけたことがあるような、おヒゲをたくわえた紳士が鎮座ましている。誰だろう、誰だろう…と想いを巡らせているうちに、司会者が名前を告げ、テロップが打ち出された。

前金融庁長官の五味廣文さんだった。もっと分かりやすく言えば、島原市医師会名誉会長で、最近は長崎県公安委員会々長としても活躍中の中村隆平先生の姪っ子さんのご主人だ。

しごく単純な思いで恐縮だが、全国放送の番組の中で、島原にご縁の深いお二方が出ていることに、何かしら励まされたような気分になった。

日テレ系のその番組では、今話題の「首長連合」の動きを取り上げ、それぞれの立場で意見を交換していたが、横浜市長の言説には、なかなかに唸らせるものがあった。

顔立ちは元読売ジャイアンツの桑田真澄投手を思わせるが、話の内容は実に威風堂々。やたらと芸能マスコミが取り上げたがる宮崎、大阪の両知事とは重みが違う。 

資料映像では大阪府知事との2ショットの場面が流れていたが、かなり大型な体格のようで、調べてみたら、身長が183センチもある、という。

中田市長は、既成政党の地方分権への取り組み具合を、「個人的な見解」と断りながらも数値化して発表した大阪府知事の政治行動を「あれはフライング」とバッサリ。器の違いを際立たせる一言だった。

中田さんの経歴については、「元衆議院議員」との肩書きで説明されていたが、その前を言うなら、青山学院→松下政経塾の出身者だ。もっと遡れば、中学時代は「偏差値36」の劣等生だった、という記事を読んだことがある。

松下政経塾当時は、兵庫県のゴミ収集現場で働いていた、というから「この方はホ・ン・モ・ノ」という思いを以前から抱いていた。何よりその背後に、「たけし」や「伸助」といった芸能フィクサーの影がチラつかないのがよい。

いずれにしても早晩、衆議院選挙が行われる。サミットで「主」の居ないのを当て込んで、色んな立場の人が、色んな事を言っているようだが、ここまで来て、そう慌てることもあるまい。いずれ結論は出るのだから。