秋茄子は嫁に食わすな?…龍馬の半島での足跡を辿る
‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐
山口県防府市をはじめ今回の集中豪雨でもまた多くの犠牲者が出てしまった。前々から思っていたことだが、事前に〃襲来〃が予想されている災害に対して人間(社会)はなぜこうも無力なのだろうか…?
裏を返せば、それほどまでに自然の力は大きいということに他ならないが、「それにしても」である。事実、テレビやインターネットの天気予報では、CGを駆使して、分かりやすく危機の到来を解説しているというのに…。無念に思うと同時に、犠牲者のご冥福をお祈りするばかりだ。
ところで、今週の『ターニングポイント』のゲストは、島原城に勤務する傍ら、郷土史家としても活躍されている松尾卓次先生。番組では、来年のNHK大河ドラマの主人公として改めて脚光を浴びている坂本龍馬の島原半島での足跡についてお話を伺うつもりだ。
一時期〃中断〃していた同番組も、周囲の皆様のご協力のおかげで、やっとこさ〃復活〃できたような気がする。紙上を借りて改めて御礼を申し上げる次第だが、先週の村上光太郎先生(熊本・崇城大学薬学部教授)には、心底ドギモを抜かれた。
番組の始まる2時間以上も前に訪ねて来られたのだが、まったくの〃初対面〃でありながら、もう百年以上の知己でもあるかのような親しげな語り口。とにかく、テンションが高いのである。
会うなり、「あー、あなたが清水さんね。ところで、なぜ『秋茄子は嫁に食わすな』って言うか知ってる?」とのご質問。「それは、秋口の茄子はとても美味しいから、嫁ごときに食べさせるな、という嫁いびりの意味でしょう」と答えたら、「違います!!」と一喝されてしまった。
「ほら、皮の紫色の部分があるでしょう。それがポイントなの。そこに含まれている○○○という成分には、体温を下げる効能があるの。体温が下がると女性はどうなる?妊娠しにくくなるの。大変でしょ。分かった?」 - 。
打合せから本番まで、さらに言うと、その後の懇親会場まで、万事この調子で〃主導権〃を握られっぱなし。「マシンガントーク」というのは、これを言うのか、とホトホト感心した次第だった。
1回の番組だけではとても語り尽せない「破天荒な体験」&「豊富な薬学(生薬)の知識」の持ち主なので、また機会を改めて多くの聴衆の皆さんとともにじっくりとお話を伺いたい、と思っている。とにかく、聴かないともったいない。それほどまでにタメになるし、面白い!!
ご本人も言っておられたが、同先生は徹底した実証主義者。学生時代に取り組んだというトリカブト(劇薬)と、黒豆&カンゾウ(解毒剤)の人体実験(?)の話などは、涙と笑いなしでは、とても聴けない。必ずきちんとした「講演会」を企画しますから!!
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