2009/07/16

半日ほぼ〃仮死状態〃…原因は明らかに飲酒過多

‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

昨夜(16日)の『ターニングポイント』はゲストに予定していた方に、急きょ外せない用件が発生して、放送を見送らざるを得なくなってしまった。チャンネルを合わせて頂いていた皆さんには、大変に失礼致しました。

ところで、現在の時刻は昼の2時過ぎだが、実は先ほどまでほぼ死んでいた。朝一で受けた「健康診断」がその原因。お恥ずかしい限りだが、普段から「暴飲暴食」を常として暮らしていながら、バリウムや胃カメラなどはからっきし苦手な性質(たち)である。

今回は、胃カメラはパス。その代わりと言っては何だが、性根を入れ直したつもりでバリウムに挑戦した。結果は、ほぼ半日ほど「仮死状態」に陥っていたわけだから、またしても完全なる敗北である。

自分なりに敗因を分析してみると、幾つか思い当たる節がある。まず、着替え。病院に行くのだからと新しい下着を身にまとって参上したのだが、医療機関側にはそんなの「カンケーナーイ!!」のである。

薄暗いカーテンの陰に隠れるようにしてズボンを脱いで、安ビジネスホテルのパジャマのような上下の筒服に着替えた時点で、もう完全に「度肝」が抜かれている。

恐らく以前に受けた大腸カメラの体験が、大きな心の痛手(トラウマ)となって記憶にすり込まれているせいだ。その時は世話役の看護婦さんが「超」の付く美人であっただけに、股割れズボンの診察服は余計に恥ずかしかった。

だが、今回の検査では、そこまで曝け出す必要はない。ただ指示された通りに、バリウム入りの白い液体を飲み下せば済む話である。ところが、これが大の苦手なのである。

手始めに肩に打たれた筋肉注射が、何となく不穏な先行きを予感させた。「いいですか、これはブスコパンという薬です」。可愛らしい看護婦さんの口から漏れた「ブ・ス・コ・パ・ン」という響きにユーモアを感じ取る余裕などどこにもなかった。

恐怖のバリウムは想ったより少なめであったが、ネッチョリとした舌触りは相変わらずであったし、途中で2度にわたって追加されたオレンジ味の顆粒剤も決して美味くはなかった。

「ハイ、ひっくり返って」「もう少し右」「息を止めて」「思いっきりお腹を膨らませて」「ゲップはダメよ」 - 。次々と撮影室から聞こえてくる技師の先生の声はまるで「悪魔の囁き」そのものである。思わず心の中で叫んでいた。「これ以上、このドン腹をどう膨らませるんだ!?」と。

検査修了までに要した時間は1時間強。最後の問診で担当のお医者様がポツリ。「今のところ、血圧以外に余り問題はありませんね。普段から、お酒を飲み過ぎていませんか?」。

図星だった。バリウムを嫌がる以前に、宿酔で吐きたかっただけの話なのであった。