2009/08/13

今夏、ステテコ善戦…ご先祖様とじっくり相談

‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

島原でも「帰省ラッシュ」が始まったようだ。2、3日ほど前から他県ナンバーの車をよく見かけるようになった。今年は高速料金が安く設定されているので(13日から全国一律千円)、尚更のことだろう。

となると、ワリを食うのは飛行機や列車、船などの「公共交通機関」ということになる。これまでだと、料金そのものより時間短縮等の「優位性」で選ばれていたが、今年はそうは問屋が卸さない。

ましてや、「百年に一度」の大不況である。家計をあずかる主婦(何とも古臭い表現だなぁ…)に限らずとも、千円ポッキリで家族全員がそろって移動できるとなれば、自然と車を選んでしまう。これが「人情」というものだ。

昔からよく「風が吹けば、桶屋が儲かる」と言われてきた。これはある意味、経済循環の〃法則〃のようなもので、今でも十分に通じる人間社会の「縮図」(知恵)でもある。

その証拠に、長雨とそれに伴う冷夏で、今年は色んな方面に影響が出てきているようだ。身近な話題で言うと、長崎県のコメの作況指数は例年の85%。全国的に野菜の高値傾向も続いている。

13日付の読売新聞経済面では、ビール業界の恨み節(秋口商戦への早々とした切り換え)と併せて、あの王者「ユニクロ」の9カ月ぶりの前年割れを報じている。

その記事の続きで思わず笑ってしまったのは、昔懐かしい「ステテコ」業界の善戦ぶり。湿気の多い日本の夏を、せめて気持ちだけでも快適に過ごそう、という庶民(オヤジ?)の反撃が始まったか。

同一面の左肩には、「トヨタ」がガソリン1リットルで40kmを走行するというハイブリッド車(ヴィッツ)を開発中で、「ホンダ」や「日産」もその方向で頑張っている、との記事。

そこでは紹介されていないが、「三菱」の電気自動車も次なる市場を虎視眈々と狙っているのは、すでに知れ渡った話だ。

こうした時流が今後もずっと続いていくとすれば、我が国のエネルギー政策は「根本」から考え直さないといけないことになる。さてどうする、石油業界?

前言を翻すようだが、率直に言って「風が吹けば - 」の原理・原則がそのまま当てはまるほど、昨今の経済構造は単純ではない。何せ、太陽光がまったく射さないビルの地下街で、コメや野菜などが十分に収穫できる時代なのである。

少し大袈裟すぎるが、果たして、人類はどこに進もうとしているのか。人としての幸福感は、これまでとは全く異なったものに成り下がってしまう恐れはないのだろうか…。

こんなボンクラ頭をいくら捻ったところで、正しい答えなど出てくるはずもないが、時は盆。来世より里帰りされたご先祖様に、ステテコ姿などでじっくりと伺ってみるか!?