棚田に数々の前衛作品…雲仙市の皆さんにもヨロシク!!
‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐
花火大会終了は午後9時半過ぎ。会場から駅までの距離は徒歩で約20分。大通りを歩く50万人近い〃民族大移動〃は、それはそれでミモノであった。
1年も前から予約客で埋まる長岡市内での宿泊はハナから諦めていたので、そのまま「臨時の新幹線」に乗車。越後湯沢の宿舎に着いた頃には、時計の針はとうに11時を回っていた。
翌朝、岐阜から来たという団体客のバスの運転手さんに聞いたら、「それは早い。私ら2時半でしたわ」と苦笑い。ただ、その後すぐ真顔になって、「長良川(岐阜)やPL教団(大阪)の花火もまったく相手にならんね」と一言。
2日目(朝)の訪問先は十日町市のFM局。先の2度にわたる地震災害で大きな痛手を受けた所だ。今回で都合3度目の訪問になるが、取締役のHさんは昨年、JR東日本による信濃川の〃盗水疑惑〃を告発したツワモノだというが、丁寧な応対ぶりで感激した。
隣接する物販施設(商工会議所などが運営)で専務をしているIさんとは以前からの顔見知り。しっかりと握手を交わした後で、「今年は十日町が棚田サミットの会場。雲仙市の皆さんにもヨロシク!」とのメッセージを授かった。
次なる訪問地は上越市。途中、松代(まつだい)という山村を通ったが、道の両側に見事な棚田風景が広がっていた。と、何やらその中に、色とりどりの前衛的なオブジェの数々。聞けば、こうした自然の地形を活かした「大地の芸術祭」が開かれていたのだ。
さしずめ、新潟版「フィールドミュージアム構想」といった所だろうが、なかなかどうして見応えがあったし、同時に、我が古里の「砂防地利活用」施策の遅れも気になった。これはひとり、役所の責任だけではないと、思う。
上越市では、島原市でこの春導入してもらった「災害緊急告知端末機器」の製造工場を視察。同社のH社長と面会し、これからの「地域情報」のあり方について意見を交わした。
H社長によると、「上越市では、地域新聞・CATV・地域FM・タウン誌の4者が連携して、大いに効果を上げている」との由。「島原も負けてはおられない」との思いを強くした。
予定では、糸魚川のジオパーク施設を見学するつもりでいたが、後のスケジュールの都合もあって、上越CATV局を訪問。常務のOさんと面談した。
そこから再び高速で長岡まで移動。途中下車して、旧西山町にある田中角栄元首相の生家前を通過。表札には「田中直紀・真紀子」と連名で記されていたが、普段は親戚の人が管理している、とのこと。
近くの田んぼの中に中国関連の文化施設に加えて、「孫悟空」という名の中華レストランがあったのには笑った。そうか、角さんは日中国交回復の立役者であった!
-つづく-
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