選良に相応しい人物を!!…第45回総選挙いよいよ公示
‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐
第45回総選挙が18日、公示された。麻生自民党が「与党の座」を死守するのか、それとも各種世論調査で優位性が伝えられる鳩山民主党が悲願の「政権交代」を果たすのか、激しい攻防戦の火ぶたが切って落とされた。
県内4選挙区の個々の戦況分析については大手各紙に任せるとしても、有権者の一人として「次期政権の行方」は大いに気になるところ。
今さら申すまでもなく、「代議士」とは衆議院議員のこと。関連して思い出すのは「選良」という言葉。これも「衆議院議員」のみに使われる言葉だ、と以前島原に勤務していた読売のKさんから教わった。
辞書(岩波)を引いてみると、その意味は「選び出された立派な人物の意で、代議士のこと」とあったから、間違いない。出来れば、当選者全員がそうあってほしいものだが、保証の限りでないことは、歴史が如実に証明している。
前回、平成17年の郵政民営化選挙では、同じ「せんりょう」でも「千両」役者の「小泉ライオン丸」の陣頭指揮で自民党が圧勝したが、どうやら今回は真逆の構図のようだ。
街中の辻々に貼られた「千両役者」ならぬ「宇宙人」のポスターには、「政権交代」の4文字がクッキリ。今朝もタバコを買いがてらに散歩してみたが、やけに目を引く。
いささか記憶から遠のいた感があるが、先の米大統領選でのオバマ陣営のキャッチコピーは、同じく「政権交代」を意味する「CHANGE」で、米国民の多くがそれを支持。世界中がその余韻にひたった。
公示の朝、いつもと変わらぬ静かな夜明けの大手広場前で、止めねばならぬタバコを吸いながら「国会もまるで野球のようなもんだ」という「想い」が頭をかすめた。
言うなら、民主党は「もう自民政権のままでは日本が負けてしまう。早くピッチャーを交代させなければ!!」と息巻いているようだ。乱暴な言い方だが、それが日本語版「チェンジ」の意味するところだろう。
さて、その思惑通りに「宇宙人」がマウンドに立ったとして、果たして試合に勝てるのかと言うと、その「保証」はどこにもない。「責任力」を標榜して連投の意志を表明している「ワンマン宰相の孫」とて同じことが言える。
その伝でいけば、さしずめ我々国民は「キャッチャー」ということになろうが、この「国民」という言葉が「一番のクセモノだ」と、ある識者。曰く「テレビのコメンテーターが余りにも安易に使い過ぎていないか」と警鐘を鳴らす。
まあ、いずれにしても後2週間もすれば「結果」(途中経過だが…)は出る。自民、民主いずれが勝つにせよ「我々は同じ『日本』というチームに属している」ということをゆめゆめ忘れてはならない。
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