2009/08/27

まだ迎えに来んで!!…もう少しシッカリするまで

‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

今朝、久方ぶりに散歩に出た。「花みずき」脇の歩道から眺めた視線の先には、赤みを帯びた太陽が燦々。一月ほど前、日本中が「皆既日食」でバカ騒ぎしていたが、やはりお日様はまぁーるい方が良い。

その太陽を横目に見ながら猛島海岸を一巡り。普通なら北門方面まで直行して、マクドナルドで一服するところだが、今日は少しコースを変え、宮の町経由で堀端を目指した。

途中、ラジオ体操に向かう子供たちとすれ違ったが、どの子もまだ眠たげな様子。首から胸に下げた「出席カード」が懐かしい。

やや汗ばみながら、商高前の桜並木の半ば付近まで進むと、左手眼下に蓮畑が見える。全体ではもう盛りを過ぎた様子だが、所々に綺麗な薄紅色の花が咲いている。

〈ドブに落ちても根のある奴は、いつかは蓮(はちす)の花と咲く〉 - 。全国に散らばる自民党派閥領袖クラスの大物議員が、今回ばかりは「ドブ板選挙」を強いられているそうだが、
投票日まであといくらもない。果たして、選挙民はどんな審判を下すのだろうか。

姫松屋前の角を折れ、振興局沿いにそのまま直進すれば、今度は八尾病院前の蓮畑。気のせいか、今年の夏は花の数が例年より少なかった印象ばかりが強い。

まだ、西川清人さん(有明町・写真にしかわ前社長)が元気だった頃、もう10年以上も前の話。筆者が連城三紀彦さん(直木賞作家)の本で読んだことを、訳知り顔で伝えたことがある。

「蓮ん花ん咲く時にゃ、『ポン』て音んすっとげなど」。それから余り日をおかずして、今度は西川さんから電話がかかってきた。今朝のような天気の良い日のことだった。

「おー、マモッちゃん!いま堀端に来ちょっとばってん、『ポンポン』『ポンポン』…やっちゃやかましか。早よカメラば持って、出て来んね!」と。

自分が言いだしっぺでありながら、ついその事は忘れてしまっていた筆者は怪訝な思いで駆けつけたのだが、さすがに西川さんはプロ中のプロ。被写体に寄り添うようにして、数々の傑作をすでにフィルムの中に仕舞い込んでいた。

その中の一点が我が家の床の間に大切に飾られている。ツマベニハス独特の、得も言えぬ淡い色彩は、まだ見ぬ「極楽浄土」の世界を想わせる。
「皆既日食だ!」「政権交代だ!」など喧騒に明け暮れた平成21年の夏も静かに過ぎ去ろうとしている。ふと足元を見ると、セミの亡骸(なきがら)がそこかしこにころがっている。

総選挙後にどんな世の中が待ち受けているのか知る由もないが、たとえ政治家でなくても「根のある奴」でなければ、この世は生き延びてはいけない。

筆者がもう少し「シッカリモン」になれるまで、まだまだ迎えに来ないでね、西川さん。