2009/09/28

10月3日は島原城へ…胃袋&肝臓癒(いや)しましょう!!

‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

そういう〃季節〃なのだろう。28日付の『天声人語』(朝日)、並びに『水や空』(長崎)両欄でそろって「秋の七草」(薬草)を取り上げている。両紙とも格調高く論を進めているが、「お好きな服は」という頭文字の語呂合わせで紹介しているのは『水や空』。

それにしたがって列挙してみると、「ミナエシ」「スキ」「キョウ」「デシコ」「ジバカマ」「ズ」「ギ」という組合せ。残念ながら、「ススキ」以外すぐに思い浮かぶ植物がないことに愕然とするが、何も知らないことを恥じ入る必要もあるまい。

少し脱線するが、先日、本欄で太宰治著『走れメロス』の書き出しを間違ったことに対して、何とも〃皮肉〃の効いたご指摘を頂戴した。まったくもって筆者の僻覚えで、赤っ恥をかいてしまったわけだが、昨夜テレビを観ていたら、同じ設問で何と24人中2人しか正解者がいなかったので、少し安心した次第。

そのご指摘では、本欄のタイトルを『履正不〃具〃』とされていた。いっそのこと『理性不具』とバッサリと切り捨ててもらっていた方がよりサッパリして良かったのに、そこまでの〃突っ込み〃がなかったのは残念?

だいたい筆者は根っからの粗忽(そこつ)者で、間違えることは日常茶飯事。これからもご指摘を受けるような事態が度々発生することが容易に予想できる。いや、保証する。

ただ「一寸の虫にも五分の魂」という。なるべくなら〃実名〃でのご寄稿をお願いしたい。でないと、メールという最新情報兵器で、闇の世界から〃脅し〃を受けているようで、何とも気持ちが悪い。

閑話休題。「秋の七草」の話に戻る。島原城では10月3日(土)に、新たな試みとして「薬草粥」(千人分)を、無償で振る舞うことにしている。元々この企画は、崇城大学薬学部教授の村上光太郎さんが、弊社の生番組に出演してくれたことから生まれ出たもの。頭に「第1回」と銘打っているのは、今後も続けてやりますよ、という〃意志表示〃だ、そうである。

期せずして、他紙のコラム欄に合わせたようなタイミングと相成った次第だが、28日午前には早速、予行演習が行われた。この日、格別にお世話になったのは大鍋提供のJA島原雲仙、燃料担当の西部ガス、そして味付けで腕をふるってもらった島原薬草会副会長の増田澄さんら。

夏の暑さで疲弊した胃袋や肝臓を元気付ける「新秋の七草がゆ」。皆さんも3日はぜひ島原城へ!午前11時からと、午後6時からの2回興行。同日夜は「中秋の名月」。「月見の宴」も予定されている、という。

ところで、向田邦子さんの名作『眠る杯』というタイトルは、『荒城の月』の「めぐる杯♪」という一節を聞き間違えたことがきっかけだそうだ。蛇足ですが…。