2009/09/24

島原~西有家間を歩く…僕の「復讐の旅」が始まった

‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

シルバーウイーク、皆様いかがお過ごしだったでしょうか?降って湧いたかのような暦の配列に、何だか嬉しいような、気の毒なような…。それでもこの際やり残したことを、と筆者はその1日をウォーキングに充てたのであります。

思い起こせば、ほぼ1年前。徒歩による島原半島一周を思い立ったものの、3分の2の距離(約70キロ)を残してあえなくリタイア。「無謀」「根性なし」などとの蔑みと憐憫の中で、この1年間を過ごしてきた。

昨年の失敗に懲りて、今回は昼間のチャレンジとした。時は「敬老の日」の正午過ぎ。短パンとポロシャツの出で立ちで僕の「復讐の旅」が始まった。目指すは西有家町長無田バス停。どれほどの距離なのか分からなかったが、「行ける所まで行こう」との軽い気持ちでスタートを切った。

白土の事務所から音無川沿いを下り、湊道商店街。広馬場交差点を右折して九十九ホテル下の東登山口までちょうど30分。いささか腹も減り始めていたので、復興アリーナ入口のコンビニで昼食を摂ることにした。

最初の休憩地までの所要時間は55分。おにぎり2個と日本茶のペットボトルで空腹を満たした。休憩5分。まだまだ快調だ。次なる休憩予定地は深江、布津境のコンビニ店。そこまでちょうど1時間。

もう少し何か腹に入れとかないと、といつもの悪い癖が出始めたが、「ここは一つガマンだ」とぐっと欲望を抑えて、「脂肪を燃やす」という触れ込みのヘルシア緑茶を手に取った。

布津町は旧道沿いを歩いた。しばらく家並みが続いた所を抜けると、左手に有明海が広がってきた。上空にはトンビの群れ。ボスらしき1匹は山手の大木の枝にとまって、仲間の動きを注視していた。

有家町境の国道との交差点まで、これまたちょうど1時間。休憩しようかどうか迷っていたら、停車中の車から前市議の古川隆三郎さんが「何ばしよっと?」と怪訝な面持ち。

辺りに手頃なコンビニも見当たらなかったので、そのまま続けて歩くことにした。おかげで、これまで余り知らなかった堂崎地区の地名が良く分かった。

池田、蒲河を抜け、次なる中継点と定めていたコンビニまで辿り着いた。とうとう2時間をぶっ通しで歩いたことになる。ここまで来たら、あと一息だ。

駐車場の車輪止めに腰を下ろしていたら、島原市役所勤務のT君が古川さんと同じように、訝しげな視線を投げかけて去って行った。

日が少し傾きかけていたが、まだまだ日没までには時間がある。体力的にも余裕がある。翔南高校前を抜けて、いよいよゴール。家に電話をいれたら、母が「どこに行とっとね?もうご飯よ!」。

所要約5時間。距離にして20キロ強。帰りの島鉄バスの中で「北目作戦」を考えているうちに眠ってしまっていた。