2009/09/08

名前について考える…今最も旬なのは「イチロー」

‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

本日は「名前」について。今話題の名前と言えば、何はさて置いても「イチロー」だろう。筆頭格は民主党幹事長に決まった小沢一郎さん。ただ、野球好きにとっては、それよりはマリナーズの「イチロー選手」(本名=鈴木一郎)の存在の方が大きかろう。

お二人に共通しているのは、ともに「今が旬」である点。政界のイチローが歴史に残る「政権交代」を果たしたのに続いて、大リーガー・イチローの「9年連続200本安打達成」も時間の問題のようだ。

そう言えば、鳩山由紀夫次期首相の祖父で総理大臣だった方のお名前も「イチロー」だった。余談だが、由紀夫&幸さんご夫妻の一人息子の名前は「紀一郎」。

「ついで」と言っては恐縮だが、弟の邦夫&エミリーさん夫妻の間にできた3人の子供の名前は上から順に「太郎」「華子」「二郎」と実に分かりやすい。あっ、そうだ!総理になりそこねた河野洋平前衆議院議長の父(元農相)の名前も「イチロー」だった。

最近の出生欄を見ていると、なかなかまともには読み下せない「難解文字」が多すぎるが、やはり前節の方々は幼少のみぎりより常に「選挙」を意識されているのか、「簡潔な名前」が好まれているようだ。

だったら「一」という一文字が一番理にかなっているような気もするのだが、読み方も限られてしまうので、それはそれで問題として残る。やはり、名付けは至難の業だ。

以前、我が子に「悪魔」と命名した親がいて、新聞の社会面を賑わせたこともあったが、果たして、その後のその子の運命やいかに(改名したかな…)。

一方で「名前負け」という考え方もある。いささか私的な話で恐縮だが、次男が生まれた時、岳父より「ゴッドファザー」の権限を譲り受け、悩んだ挙句に「これは!!」という提案をしたことがある。

多くの文献に目を通して編み出した「自信作」だったのだが、「こっじゃ、名前負けすっ」の一言で却下されてしまった。苦い思い出の一つだ。

再び「一」の話に戻る。6日付の西日本新聞社会面に「篤姫の幼名は『一』だった」という囲み記事が掲載されていた。ただし、それを「かつ」と読むのか、「いち」と読むのかについては諸説ある、と。

そう言えば、一昨年の大河ドラマ『篤姫』は幼児の間でも大人気だったそうで、宮崎あおいの口調を真似て「わかっておる!」と口答えする子供の数も増えたとか。まあ、どうでもいい話だが…。

最後はもっとどうでもいい話題で結ぶ。日経新聞名物の『私の履歴書』の今月号の執筆者は元三菱商事社長の槙原稔さん。その槙原さんが成蹊学園で教わった英語の先生の名前が筆者と同じ「シミズマモルさん」だった、と。嗚呼、疲れた…。