蕎麦が美味い豊後高田…大分県は仕掛け名人揃い
‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐
先週末は泊りがけで大分県へ出かけた。行く先は本市と兄弟都市の豊後高田市と別府市。安心院(あじむ)町と「一村一品運動」で全国的にも有名になった大山村にも立ち寄ってきた。
主たる目的は島原市出身の画家、故・池上栄邦さん(旧姓・永ノ尾)の没後3周年の追悼コンサートに出席するため。気のおけない仲間との〃ぶらり旅〃は何とも楽しかった。
最初の訪問先は「昭和の町づくり」で賑わう豊後高田市。まずは腹ごしらえに、中央公民館前の蕎麦屋に入ったのだが、これがめっぽう美味かった。
古民家を再生したような店内の雰囲気も素晴らしかったが、何より蕎麦そのものが秀逸。前菜のイベリコ豚のハムも、軍鶏(しゃも)の塩焼きも、また蕎麦粉を使ったチヂミもそれぞれに味わい深かった。
お土産に「蕎麦味噌」と、その傍らにあった「もろみ納豆」を買い求めとしたら、レジ打ちの奥様が申し訳なさそうに「もろみの方は島原半島から取り寄せたものですけど…」と。
確かに、裏面の表示を見ると「有家町産」。しかしながら、このような一流の店で取り扱われていることを思えば、それはそれで「アッパレ!」なこと。もちろん、買った。
生憎の雨模様であったが、「昭和の町」は相変わらず元気であった。と言うより遥かにパワーアップしていた。案内をして下さった方によれば、「通常の土日はもっと沢山の観光客がお見えになりますよ!」と。
メーン施設の「ロマン蔵」周辺には、新たにレストラン(創作料理)や絵本美術館等が増設され、昔懐かしい紙芝居のオジさんの声が大きくこだましていた。いずれの施設も「昭和」をモチーフとしたものだ。
説明を受けた商店街それぞれお店について説明していけば、いくら時間があっても足りないので、肉屋さん1店だけに絞り込む。名物の「おからコロッケ」(52円)が1日平均で5千個も売れる、という。
これは大分県内の他の商業施設でも言えることであるが、彼の地には「仕掛けの名人」が数多く控えているようだ。改めて訪ねてみて、「豊(とよ)の国」の存在感をしみじみと噛みしめた次第。
宿泊先は別府・鉄輪(かんなわ)温泉。一時期は寂れかかった同温泉街だが、辻々の温浴施設は女子大生と思しき湯治客で溢れ、山頂の高速インターから湯煙を目指してやってくるマイカー族もひっきりなし。
無責任な言い方かもしれないが、別府温泉はもう完全に復活している。何より、「湯量日本一」と言われる天然素材の温泉を十分に活かした街づくりに成功しているように感じた。
言い忘れたが、豊後高田は大分一の蕎麦の産地。我々がお邪魔したのは「響」(ひびき)という屋号で、俳優の石丸謙二郎さん(テレ朝『世界の車窓から』のナレーターとしても活躍)の実兄が経営しているのだそうだ。
-つづく‐
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