2009/10/01

やるよ!デジタル放送 、あれから30年…再び徳島

‐株式会社ケーブルテレビジョン島原 清水眞守‐

『もっぱらマガジン』(10月号)の発行に合わせて、本欄も2日間は「デジタル化特集」の広告を掲載させていただいた。総務省の基本方針では「(1年半後の)平成23年7月24日を境に、全てのテレビ放送を、アナログ波からデジタル波に完全移行する」とされており、弊社もその方針に従って、現在粛々と準備作業を進めている最中だ。

ところが、こうした〃端境期〃には必ず、と言ってよいほど視聴者(消費者)の不安を煽って、無理矢理に勧誘を仕掛ける〃不届き者〃が出現する。くれぐれもご用心を!!

これまでも折にふれて伝えてきたところだが、我がカボチャテレビでも間違いなく「デジタル化対策」に取り組んでいる。そして、それは近々必ず実現する。以上、改めて宣言まで!!

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弊社は9月決算なので、10月が会計年度の始まりである。そう言った意味では、本日が「元旦」。現在開催中の「新潟国体」で、本県選出の晦日(みそか)尚子選手(早大・ボート成年女子)が前日に県勢初の金メダルに輝いたことも、何かしら符号が合う。

一方、こちらは一足早く、先月28日(月)からスタートしたNHKの新「朝ドラ」。今度の舞台は徳島県美波町(旧日佐和町)で、番組名は『ウェルかめ』。

実は、極めて個人的な話で恐縮だが、徳島を舞台とした朝ドラには格別な〃思い入れ〃がある。

今を遡ること29年前。やっとのことで卒論を書き上げた筆者は、これまた必死の思いが実って東京に本社のある旅行代理店に就職を決めた。

人事部には先輩がいたし、1年早く卒業した同級生も渋谷駅前の支社に勤務していたから、「俺も間違いなく都内だろう。ひょっとしたらオープン間もない『109ビル』かも…」と高をくくっていた。

ところが、受け取った辞令は「徳島営業所勤務」。思わず、地図帳を取り出して、定規を当て、その直線距離を測った。遠かった。悲しかった。

悪友連中は「今度のNHKの朝ドラの舞台も、徳島じゃないか。お前さんは選ばれた人間だよ、きっと…」などと変な慰め方をしてくれた。

そう、あの時の朝ドラは『なっちゃんの写真館』といって、写真家の立木義浩さんの実家の母親が主人公。デビュー間もない星野知子さんが演じていた。

綾小路きみまろ風に言うと、「あれから30年…」。時代は巡り巡って、再び阿波・徳島が舞台となった。
そうした〃感傷〃にひたりながら『ウェルかめ』を観ていたら、何と普段は余りテレビに出ない星野さんが、美波町が生んだ辣腕編集者役(近藤摂子)で出演しているではないか。

確か星野さんの故郷は、最近仕事で度々訪ねている新潟県長岡市。こういうのは、仏教用語では何と言うのでしょうか、徳島市出身の瀬戸内寂聴先生?