2009/10/21

僕が第556代王者!?…遼君、藍ちゃんもガンバレ

‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

昨報の結びを「つづく」としてしまったことを今になって後悔しているが、書いた以上は仕方がない。さあ今日も〃先行き〃が危ぶまれる展開だ。

ところで、ひとまず〃危機〃を脱出した筆者は、次なる〃行動〃を前に立ち止まてしまった。「このまま神代まで行くべきか、それとも引き返して自宅で寝転がって『日本オープン』&『富士通オープン』を観るべきか」と。

答えは簡単に出た。「もう帰ろ!」だ。ハムレット王子には悪いが、何も生死を秤にかけてまで悩む話でもない。何より、同じゴルファー仲間(?)の遼君と藍ちゃんが呼んでいる。

午後2時51分・多比良駅発の急行に飛び乗ったら、3時過ぎにはもう島原駅に着いた。改札後、駅員さんに「島原~多比良」間の距離を聞いたら、「多分11キロくらいですかね」とのそっけない回答。

NHKテレビでは、遼君が今野、小田の両先輩選手と〃死闘〃を繰り広げていた。本当に手に汗握る〃接戦〃だったが、最終的に勝利の女神は小田選手に。

「さあ、次は藍ちゃんだ!」。チャンネルをテレ朝系に直すと、こちらもニッキー・キャンベル(オーストラリア)と藍ちゃんとの4ホールにわたってのプレーオフ。が、残念ながら藍ちゃんも敗れた。

疲れた身体を畳の上に横たえながら、「プロの世界の非情さ」をつくづく感じていた。出来れば、この若者2人に優勝してほしかったのに…。

率直に言って、今の日本ゴルフ界にとってこの2人は〃宝物〃である。それは何も人気や勝率だけに係わるものだけではない、という気がする。2人とも、試合後のコメントがいかにも素晴らしいのだ。

藍ちゃんに関しては、まだ彼女が小さい頃から見守ってきた沖縄の弁護士さん(筆者の先輩)が以前、しみじみと語っていたことを思い出した。

「我々沖縄県民はゴルフ選手の養成に力を注いでいる。それは技術面ばかりでない。人間として真に成長してほしいからだ」。

遼君のコメントも最近なかなか味わい深くなってきた。ハッキリ言って、「ハニカミ王子」時代とは段違いだ。清々しくて素晴らしい、と思う。

かく言う筆者だが、実は前日のコンペ(十八銀行主催)で、周囲の期待を見事に裏切って〃優勝〃を決めてしまっていたのだ。申し訳ないが、これを自慢するために、ここまで話を引っ張ってきた次第。

ハンディ?お願い、それは訊かないで!差し障りのない範囲で言えば、ネットは「66」でした。表彰式で「優勝者のコメント」を求められたが、遼君や藍ちゃんとは正反対の下らない話をしてしまった。

でも次回(12月開催)までは、歴史ある「島原杯」の第556代チャンピオンなのである。エッヘン!!

‐おわり‐