2009/10/03

ヨカ気分にガツーン!!…出合い重ねる「百年の孤独」

‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

月が代わって「さーて、今月は日経新聞を少し力(りき)入れて読もうか」と1日付の紙面をめくっていたら、『私の履歴書』と並ぶ名物の『文化』欄に、詩人にして朗唱家、そして字家の肩書きを持つ天童大人さんが寄稿していた。

天童さんとは或る人の紹介で4、5年ほど前に出会った。幾度か会食などでご一緒したことがあり、その紹介で対馬・和多都美神社を訪ねたこともある。最近はとんとご無沙汰だが、元気なご様子で安心した。

「元気」と言えば、我が家の95歳のバアちゃん!一昨夜、ほろ酔いかげんでオメモジに行ったら、筆者の姿を見るなりムンズと体を起して、「何ね、そんドン腹は?」と来た。

その日は真っ直ぐ家に帰って、缶ビールを少々。次いで、先日東京からやって来たイトコが土産に置いていった「百年の孤独」(40度)を〃濃い目〃の水割りで一杯。

どうやら、これがバアちゃんのカンにさわったらしい。口やかましいのは大の苦手だが、それも元気な証拠と言えば、納得もいこうというものだ。

さて、いよいよ今日4日は「育樹祭」の日で、筆者も朝早くから出かける予定だが、「百年の孤独」で思い出すのは、皇太子殿下弟宮の秋篠宮様と、ノーベル賞作家のガルシア・マルケス(コロンビア)のこと。

正式に調べたわけではないが、秋篠宮様はこの宮崎県産の焼酎が大変にお好きだとか…。一方、マルケスの受賞作は文字通り『百年の孤独』である。

単なる〃偶然〃でしかないのだろうが、最近、新聞や雑誌でマルケスの名前をちょくちょく目にする。2日付の長崎新聞にも、マルケスと村上春樹を比較した記事が掲載されていた。

また、このほど発表された平成21年度上期の芥川賞受賞作『終の住処』(磯崎健一郎著)の書評の中でも、宮本輝、池澤夏樹の両氏が『百年の孤独』の影響を指摘している。

恥ずかしながらまだ『百年の孤独』を読んではいないが、中身はともかくとしても、こと「ネーミング」に関する限り〃秀逸〃である。

だいたい「百」とか「千」とかいうキリの良い数字は、鮮明に耳に残る。そういった意味では、経営はともかくとしても、ハウステンボスの「千年の街づくり」というキャッチコピーも〃傑作〃の部類だろう。

もう21世紀に入って10年近くが経ったので少々記憶が遠のいてしまった感があるが、その当座は「ミレニアム」(千年紀)という言葉が盛んに使われていた。

関連して思い出すのは、40年ほど前に活躍したメキシコ人プロレスラーの「ミル・マスカラス」(千の顔を持つ男)。大変な人気者だったが、その仮面の下はひょっとして孤独だったのかも?もっとも、筆者などは仮面なしでも十分に孤独なのだが…。