2009/10/09

歩いて、ふしぎ発見!…島原城の「松」が凄いよ

‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

東京人(?)はよく歩く。しかも速い。田舎から上京した人は大概、その健脚ぶりに驚く。

まず、自宅から最寄り駅まで十数分(或いは、それ以上)。構内の階段を駆け上り、着いたら着いたで、また会社まで歩く。皇居周辺などでは、昼休みにジョギングで身体を鍛えている人もいる。

さらに経済的に余裕のある人は、スポーツジムに通って、水泳やスカッシュなどで汗を流す。一見、羨ましくもあるが、何やら〃機械仕掛け〃のような感じがしないでもない。

一方、我々田舎人はすぐ車に乗りたがる。ちょっとした用事でも、車を駆って出かける。自戒の念を込めて言うが、これは余り褒めたことではない。もっと歩かねば!

歩けば、色んなものが見えてくる。街の変貌も、四季の移ろいも、新鮮なメッセージとして伝わってくる。殊に今の時節は絶好のコンディションである。

何も「高速千円」の惹句に惑わされる必要などない。島原半島1周100キロ余の内側には、まだまだ見たこともないような世界が無限に広がっている。

さらに範囲をしぼる。究極、自分たちの住む「地区」「町内」についても、まだ本当に知らない事だらけだ。先日、島原城に上ってみて、改めてその〃事実〃に気が付いた。

筆者の通常の散歩コースは「猛島海岸~北門」か、「堀端周回」としており、これまで滅多に城内に入ることはなかった。

しかしながら、先週の土曜日(3日)は、薬草会や食改協の皆さんなどとともに「新・秋の七草がゆ」の企画を思い立っていたこともあって、じっくりと城内を巡る機会を得た。

そしたら大発見!茶室の裏付近から有明海方面を望んでいると、すぐ目の前(眼下)に松の並木が広がっている。よくよく見ると、これが相当立派なので驚いてしまった。

植木の専門家ではないので、何と表現したらいいのか分からないが、「幹」の伸び方が得も言えず素晴らしいのだ。人間に例えるなら「八頭身」とでも言うのだろうか。「嘘」でも「誇張」でもない。

何度でも言うが、実際に自分の足で歩いてみて始めて、世の中の「ふしぎ発見!」につながるのだ。

本紙9日付の『こぼれ話』欄には、「島原半島ツーデーマーチ」(24日~25日)への参加者募集の記事が出ていたが、偶然にも同日スタートで「龍馬伝バトンタッチ友情ウオーク」(九州編)も幕を開ける。

¥こちらは大分・佐賀の関から長崎・立山までの500キロコースで、11月3日(文化の日)がゴール。島原半島を通るのは11月1日の予定となっている。

申込み・問合せは同事務局(電話0952-73-4453)まで。ただし、平日のみの受付。

さあ、原稿も書きあがったようなので、島原城の「松」を見に行こう。おっと、車はダメか…。