2009/10/24

飯抜きツーデーマーチ …おかげで〃減量〃に成功!!

‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

相も変わらず「酒食」に明け暮れた1週間であったので、せめて最後くらいはバシッと決めようと思って「ツーデーマーチ」に参加することにした。


何年ぶりかな?もう5年以上も前のことだろうが、確かその時は家族5人で10キロコースに参加したはずだ。今回はただ一人、少し背伸びして20㌔に挑んでみた。

ジャン・ジャック・ルソーの随筆に『孤独な散歩者の夢想』という名著があるが、そういった小難しい話ではなく、日頃の運動不足を少しでも解消しようと思い立ったわけだ。

24日午前9時前から始まった開会式で、今年が16回目であることを知らされた。極めて個人的な思いだが、まさに「光陰矢のごとし」である。

この催しには、先年亡くなった南風楼会長の村中勝美さんが殊のほか熱心であった。また、長崎文化放送からは朝日新聞社出身の西牟田さんという方が通い詰められていた。何でもそうだが、やはり「井戸を掘った人間」の存在を忘れてはならない。

筆者の場合は、普段から歩き慣れているという

〃自信〃にも似たものがあったが、残念ながらそうは問屋が卸さなかった。人間はどうも〃ゼッケン〃を背負ったら性格が変わるものらしい。

もっと率直な言い方をすれば、皆さん、足の運びがいかにも速い。いや、「速すぎる」のだ。この「思い」どこかで抱いたことがあるぞ、と考えていたら、学校対抗の駅伝大会と同じである。

特にスタート直後にそのことを痛感。このままゴールに辿り着くことが出来るのだろうかと案じ始めていたが、途中から考えを改め「マイペース主義」に切り替えた。

すると、何のことはない。周囲の景色が良く見え出してきた。赤や黄色に色づき始めた木々の葉っぱ、二百年前の眉山崩壊がもたらした九十九島の景観、遠目に眺める島原城の白亜の天守閣…。島原の素晴らしさを見直す「身近な旅」でもあった。

しかしながら、距離は20キロと言っても、休憩なしに歩き通すにはいささか骨が折れた。トイレ以外には、ほとんど誰も進んで休もうとされないのだ。

仕方がないので、筆者も無理を押して4時間強を歩きに歩いた。行程表を見ると、島原外港前で「弁当の支給&湯茶の接待」とあったから、当面はそこを目標にしていた。

ところが、である。「当日申込みの清水です」と言っても、名前が見当たらない、という。「そんなはずはないでしょう。ちゃんと2千円払ってきましたよ」と掛け合ったのだが、「弁当代は別ですよ」と軽くいなされてしまったのだ。

「まっ、まさか…」。顔を赤らめながらその場を退散したのだが、その甲斐あってか、体重は僅かながら〃大台〃を割っていた。しみじみ「人間万事塞翁が馬」である。