2009/12/14

「鳥」と「烏」の違い…撃退用にピストルを購入

‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

「不吉」を「不吉のまま」終わらせることは、何とも「不吉な感じ」がして気持ちが悪い。こうなったら、カラスはカラスでも、日本サッカー協会(JFA)のシンボルマークともなっている「ヤタガラス」の話をすることで〃邪気〃を払うとするか!

漢字で書くと「八咫烏」。そこに込められた意味は「輝く未来、勝利を導く」。古くは神武天皇御東征の故事まで遡るのだそうだ。余談だが、JFAのデザインを発案したのは、大分・臼杵生まれの彫刻家「日名子実三」(ひなご・じつぞう)と言われている。

一般のカラスとの最大の違いは、足が3本あること。ウソだと思われるのなら、JFAのワッペン等で確認されればよい。2本の足で大地をとらえ、3本目の足はゴールキーパーよろしくしっかりとボールを掴んでいる。

ただ、このデザインの発案者については〃異説〃もあるようで、ネット上のフリー百科事典「ウィキペディア」によれば、日本蹴球協会の初代理事長だった「内野台嶺」(うちの・たいれい)=神奈川県出身=とする説も。

どちらが〃真実〃なのか確かめようもないが、一般的には忌み嫌われるカラス野郎に〃足1本〃が加わることで、こうも神々しい存在になろうとは…。

それにしても、だ。我が社の鉄塔が、カラス軍団によって占拠されているのは紛れもない〃事実〃であって、その不遜な態度を見るにつけ、このまま座視するわけにはいかない。

以前、大先輩の森岡百三郎さんに頼んでピストル一丁を貸してもらったことがある。無論それは本物なんかではない。運動会などの出発用として使われているものだが、ゴルフ場でも撃退用に威力を発揮している、とのことだった。

再び森岡先輩にお願いする方法もあったが、今後も引き続きこうした事態が続くことも十分に考えられるので、思い切って自社で購入することにして、一番街のユニオン・スポーツ店を訪ねた。

残念ながら〃在庫〃はなかったが、店員さんによれば「すぐに取り寄せられますよ」とのことだったので、迷わず注文してきた。待ってろよ、カラス野郎ども!

ところで、「烏」という字は、どうして「鳥」から横線が1本抜けているのだろうか?まったく関係ない話だが、以前は「梟」(ふくろう)という字ともこんがらがっていた。

『字通』を調べてみたが、それらしき記述はなかった。次に、ネットを開くと、『世界一受けたい授業』(日本テレビ)の項目の中で、次のように説明されていた。

「鳥は象形文字だが、烏の場合は体全体が真っ黒で、『目』がどこにあるのか分からないから、『横棒』がないのだ」と。へー、そうなんだ!?どこまでも人騒がせな野郎だぜ、まったく…。