2010/01/06

護国寺で新年のお祓い…一丸となって〃島原力〃を!!

‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

時おり日射しがもれる薄曇りの天候だったが、6日の朝は冷え込んだ。個人的な皮膚感覚で言えば、この冬一番だった。そんな中、我が社の恒例行事となっている、護国寺でお祓いを、先ほど済ませてきた。

あいにくこの日は、消防出初め式の取材や出張・インフルエンザ組などがいたりして〃全員集合〃とはならなかったが、いずれ〃第二陣〃を派遣しようと考えている。

いつものことながら、岩永住職の力に満ち満ちた祈祷の声は大変に有難い。元気が出る。まさしく宗派を超えた、島原独自の伝統儀式である、と個人的には思っている。

昨日、本欄でこぼしたように、我々はケジメがなかなかに付けにくい職種である。ただこうして、仲間内全員が打ちそろって参拝することで、ようやく新しい年のスタートが切れるような気がするのだ。

お祓い終了後、今回は「鏡餅」に関する法話をうかがった。なぜ干し柿を添えるのか?これまで考えたことなどなかったが、「柿」は「掻き」に通じる、という。

つまりは、「幸運を内に『掻き』寄せる」のと同時に、「不幸を外に『掻き』出す」という二重の意味を持つのだそうだ。さあこれで、門松の「松」(血)「竹」(水)「梅」(気)に加えてまた知識が増えたぞ!

話は変わるが、昨夜(5日)は商工会議所の賀詞交歓会がホテル南風楼で賑々しく開催された。ふだん口をつく言葉は「不景気」の大合唱であるが、この時ばかりは皆さん「熱気に溢れている」ように見えたのは気のせいだろうか?

いやいや、そうではないはず。昨年までの島原と今年の島原とは必ず違っているはずだ。そう信じているが故に、人々は集い、そして語り合うのだ。

筆者が就いたテーブルには偶然にも有明町関係者が多く、楽しく歓談させていただいた。もう合併して4年が経つのだろうか…。両者の間に今どれほどの障壁が立ち塞がっているのか定かではないが、もうそろそろ気持ちの上でも「一つ」になるべきだ。

そうこうしているうちに、後から筆者のテーブルに割って入ってきた島原観光物産(外港)の松崎社長が、時おりコップ酒をこぼしながら、珍しく滋味深い話をしてくれた - 。

「もう連盟だの、組合だの、協会だのとか言っている時代ではない。皆が一つになって立ち向かわねば、島原は埋没してしまう」。筆者とはふだん冗談ばかり飛ばし合っている仲だが、この日の松崎社長の姿は一回り大きく、とてもカッコよかった。

その後はそれぞれの流れに沿って夜の闇の中に消えて行ったのだが、昔と違って深夜のスナックで鉢合わせることもなかった。まさか、そんまま帰らしたっじゃなかろもん?今度、奥さんに会ったら訊いてみよう!