『発見力』を磨こう!!…見えないものを見る努力
‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐
コンビニの雑誌コーナーで時々〃衝動買い〃することがある。本音を言えば、グラビア満載の週刊誌を読みたいのだが、ぐっと我慢して、なるべくビジネス本に手を伸ばすことにしている。
ところが、意外とこれが面白かったりするから、世の中面白い。先日もそうだった。何やら長崎出身の元民放アナに似た名前を持つ経営コンサルタントの本を買い求めたのだが、予想以上に読み応えがあった。
本のタイトルは「ビジネスマンのための『発見力』養成講座」。(ディスカヴァー携書)。1,050円。「こうすれば、見えないものが見えてくる」というサブタイトルがふられている。
実はこの『発見力』という言葉には、以前から一方ならぬ〃思い入れ〃を持っている。もっと平たく言えば、毎日の朝礼や会議などで社員相手に話している要点は、まさにそこに尽きるからである。
人間は見ようと思わない限り、物事の本質や問題点などを見抜くことはできない!著者は「見えてるつもりで、見えていない」のが普通の人間である、と説く。その上で、「見えている人(だけ?)が成功する」と結論づけている。
序文の中で引き合いに出されている「セブン‐イレブン」の話が面白かったので、紹介しておく。我々はふだん何気なくコンビニ店に出入りしているが、「セブン‐イレブン」のロゴ表記が「7‐ELEVEn」だと知っている人は少ないのではないか?
そう、どういう訳なのか知らないが、最後のスペルは大文字の「N」ではなく、小文字の「n」なのだそうだ。著者はさらに突っ込む。「では、ローソンの看板は?」。
ここまでくると、もうすっかり〃お手上げ〃となってしまうが、正解は「水色の背景に、大文字でLAWSON。そして真ん中に牧場のミルク缶のような絵が描かれており、極めつけは、その下にある『STATION』の表記なのだ、という次第。
まあ、特段そうしたことを知っていたからと言って、人生で「得」をしたり、「損」をしたりすることもなかろうが、我々人間の観察力は、しょせんその程度なのである。
関連してロゴの話をすれば、朝日新聞の「題字」がこれまた面白い。すでにご存じ方も多いだろうが、まず「朝」の字の偏の部分に注目していただきたい。
通常なら「日」の上、下は「十」のようになるはずのところが、実際は突き抜けずに「亠」と「丁」のような表記になっている。また、「新」の字についても「立」の下の「木」は「未」のように見える。
もっと詳しくお知りになりたい方は、どうぞ同社広報室のHPをお開き下さい。背景の説明もなかなか面白いですよ!
なお、冒頭で紹介した本は「ファミリーマート」で買い求めました。
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