2010/02/13

お詫びして訂正します…人間なんてララーラ…♪

‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

何につけても「間違い」が付き物の我が人生…。またしても「過ち」を犯してしまった。捜せばキリがないので、自ら気づいた点のみに留めておくが、本欄における今週のミステイクは?

まずは10日付の記事の中から - 。鳥井&佐治両家の「華麗なる『家計図』」とあるのは「家系図」の誤りでした。パソコンの漢字変換に伴う〃単純ミス〃なのですが、誠にもってお恥ずかしい限り…。率直にお詫びして訂正致します。

さて、次なる間違いは、昨13日付の牟田隊長の訃報記事。「好男」としなければならないところを、「好夫」とやらかしてしまいました。本当に申し訳ございません。

昔、今川町で開業しておられた濱田正夫先生(「正男」ではなかったよな!?)が島原市医師会長を務められていた頃、ちょくちょくお邪魔しては、ご馳走になっていた。

先生は文章の「てにをは」(助詞)の使い方にうるさいお方であった。岳父(当社の社長)と古くからの知己で親しかったこともあり、筆者も記者の走り出しの頃から随分と可愛がっていただいた。

ある日の夕暮れ、先生から呼び出しがかかった。挨拶もそこそこに奥の座敷に通され、かしこまっている筆者に対して、先生は「ぶどう酒」(「ワイン」のことを先生はそう呼んでいた)を勧めて下さった。

「清水君、最近はだいぶ『てにをは』がまともになってきたぞ。社長の言うことを良く聞いて、慢心せずに頑張れよ!」との励ましをいただいて嬉しかったことを鮮明に憶えている。そして、次なる言葉も。

「人間はどんなに『優秀』と言われている者でも必ず間違うことがある。顕著な事例がここに書かれている」とおっしゃって取り出された医学の専門誌に、東京大学医学部付属病院の「誤診率」が記されていた。

少なくとも「東大」と言えば、我が国の最高学府。しかも「医学部」(理Ⅲ)とくれば、まるで別次元の明晰な頭脳を持った人々の集まりである。

今にして考える。あの時、先生は筆者に何を伝えようとされたのだろうか?「東大出の医者と言ってもそんなもの」「所詮、人間は愚かな存在に過ぎないのさ」- 。

「答え」を未だに見出せないまま、はや「50の峠」を越えてしまった。そして、この体たらく…。2回のコラムを書いて、明らかな間違いが2回。打率で言えば、10割だ。

時あたかも受験シーズンの真っ只中。特に多くの受験生が集まる有名私大の入試では、ちょっとしたケアレスミスが〃命取り〃となってしまう。

度重なる「誤記」でいささか気が滅入っているところに、筆者のDNAを色濃く受け継いだ三男坊が出がけに声を掛けてきた。「お父さん、今日は寒かけん『ハレンチコート』ば着ていかんね」。嗚呼…。