2010/03/05

2010年・下世話な旅…「近鉄(こんてつ)」から「有家」まで

‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

以前はさして興味もなかった一般紙の「訃報欄」だが、最近はなるべく目を通すようにしている。5日付の紙面では、近藤鉄雄元労働大臣の死去(享年80歳)を報じていた。

同氏は山形県選出の自民党の元代議士。一度もお会いしたことなどないが、たまたま大学時代の友人が「私設秘書」のようなものをしていた関係で、名前だけは知っていた。

息子さんは日経新聞の記者から政界に転じた、民主党衆議院議員の近藤洋介氏(44)。なかなかの逸材のようで、時おり民放BS放送の討論番組などで顔を見かける。

下世話な話で恐縮だが、「こんてつさん」(友人はそう呼んでいた)で憶えているのは、政治的業績よりも出始めの写真週刊誌が報じた「艶聞」の話。確かお相手は「うさぎ」とか言う赤坂の芸者さんだった。

もう30年以上も前のことだからスッカリ忘れてしまっていいのに、どういう訳か名前までシッカリ記憶している自分が悲しい。もっと他に頭の使い用があってしかるべきものを…。

ところで、今朝ほどは所用があって南島原市まで出かけてきた。知事選が終わってもう2週間ほどが経つのに、国道沿いには「地元から知事を」の大看板がまだそのまま据え置かれている。

一方、来月下旬に告示が迫った「同市長&市議選」の立候補予定者の名前を刷り込んだ看板類も、日増しにその数を増してきているようだ。まさに「出征前夜」(?)の趣きである。

これは常々感じている思いだが、「南島原」、特に「有家」という所は何とパワフルな町だろうか。知事の出生地であるのもさることながら、2人の県議も有家選出。さらに、次期市長選に名乗りを上げている3人もすべて「有家」の方々である。

言うまでもなく、南島原市は4年前、島原半島の「南目」と呼ばれる旧8町が合併して生まれた「市」である。地理的、あるいは人口規模的に見ても「有家」がその中心を占めているのは良く分かる。それにしても、だ。

ただ、くれぐれも誤解のないように言っておくが、これは同市における政治的な「寡占化状態」を批判しているのでは決してない。むしろ、「逆境」をものともしない、その「生命力」の強さに甚だ敬服しているのである。

ひょっとしてこれは「物書き」と言うより、「文化人類学的立場」からアプローチしてみる価値があるのかも知れない。いや、本当にそう思う。

帰途、議会棟などが置かれている旧有家町庁舎を訪ねた。車を降りて正門のスロープを上り詰めた所の両脇に、「水神」「土神」の標柱とともに、立派な「柘植」(たぶん?)の大木が植え込まれていた。

それが何を意味するものか皆目見当もつかないが、俄然興味が湧いてきたのも事実である。