2010/03/12

3月12日は「財布の日」…あなたはどっち派ですか?

‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

FMしまばらの朝の放送を聴いていたら、「3月21日は語呂合わせで『財布の日』ですよ」とパーソナリティの酒井聖実ちゃんが言っていた。確認しようか、と本棚の関連本を探してみたが、ない!慌てて机上の書類の山をひっくり返してみても、見当たらない!困ったものだ…。

幾度か講演を聴いたことがある村上力さん(ハート・アンド・ブレイン・コンサルティング)によれば、「人がモノを探す時間は1日平均で7分間。積もり積もれば大変なロスになる」という。

その上で村上さんが説くのは「整理・整頓」の大切さ。「『整理』とは、要るモノと要らないモノを仕分ける作業。『整頓』とは、元あった場所にきちんとモノを返すこと」。簡潔にして的を射たご指摘である。

さて、「財布」の話。筆者が現在愛用しているのは、二つ折りのマネークリップ方式。もう随分前にヨーロッパに出かけた際に、パリのシャルル・ド・ゴール空港の免税店で買い求めたものだ。

色は黒。いわゆる「高級ブランド」ではないが、なかなかの代物だ。もう所々が傷んで、糸がほどけたりしているが、愛着この上ない。

二つ折りの利点は、無造作にズボンの後ポケットに突っ込まれること。長財布と違ってはみ出る部分が少ないので、滅多に落とすことはない。

逆を言えば、時々は落としているということだ。ところが、余り現金が入っていないことと、住所、電話番号、名前を書いたシールを貼っているので、必ず帰ってくる。

「難点」と言えば、膨らみすぎること。ただでさえ〃きつめ〃の背広の内ポケットに入れておくと、やたらとオッパイの辺りが息苦しい。やはり背広には長財布が良く似合う。

いつだったか忘れてしまったが、海外旅行のお土産にダンヒルの長財布を頂いたことがある。名刺入れでさえ軽く一万円を超えるくらいだから、相当値の張るモノに違いない。

ところが、その〃高級品〃をこともあろうに自宅のトイレに落としてしまったから、さあ大変!前夜、酔っ払った状態で用を済ませた後、立ち上がった際に落とし込んだものらしい。

翌朝、宿酔の頭を抱えながら布団にうずくまっていたら、何やらトイレの周辺が騒がしい。まだ小さかった三男坊が「汚くてたまらない!」といった表情で財布の端っこを摘まみながら枕元まで運んできた。

中身を調べてみると、どういう訳かその時に限って万札が何枚か入っていた。「サイフ」ならぬ「ワイフ」が奇声を上げて責め立ててきたが、価値に変わりはないではないか!?

その後、そのダンヒルは綺麗に水洗いされ、次なる〃出番〃を待っているのだが、市場に出回るチャンスをなかなか見出せないでいる。「運の付いた財布」、誰か要りませんか?