MRIの検査で判明…とうとう脳まできたか…
‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐
周囲を見回せば「龍馬」「龍馬」…のオンパレード。まったく、それしか能が無いんかい?と、つい憎まれ口の一つも叩きたくなる自身「頓馬」な俺。
思い起こせば20年近く前の島原文化会館大ホール。噴火災害に喘ぐ島原&深江の激励に馳せ参じた、歌手&俳優の泉谷しげるさんの前座を務めていたのが、今をときめくNHK大河ドラマ『龍馬伝』の主役、福山雅治さんである。
すでに当時から、群を抜くルックスの良さで熱狂的な女性ファンを従えていたが、長崎市内の友人らから漏れ聞くその人物像はなかなか素晴らしいものらしい。一言でいうと、「苦労人だ」という。
やはり人間は一定程度「苦労」を経験しなければ、「一人前」にはなれない。人の痛みの分かる「人物」だからこそ、福山人気はこの先も続くであろう。
福山の話はこの辺りにして、泉谷バージョンに移る。『黒いカバン』というユニークな「語り歌」をひっさげて登場したのは筆者高校生の頃。それは単なる「コミカルソング」ではなく、反体制的な内容で当時の若者に大いに受けた。
代表作とも言えるのは『春夏秋冬』(昭和47年発売)。これはもう名曲中の名曲、不朽の名作である、と今でも信じて疑わない。しかし、本日取り上げようとしているのは『おー脳』という題の何ともヘンテコリンな作品だ。
歌詞の内容は「梅毒」にかかった男性の雄叫び風で、「脳にきた 脳にきた 脳まで出たよ おー脳…」と繰り返し続く。バカバカしいと言えばそれまでだが、断じて「梅毒」ではないにしせよ、症状が「脳」にまで現れると些か不安になってくるのも事実。
過日、持病ともなりつつある「高血圧」の原因を探るべく、某医療機関で「脳ドック」(MRI検査)なるものを受診した。実は何年か前に頚椎損傷の疑いで一度受けたことがあるので、大体の要領は分かっていた。
すべての金属類を外して、備え付けのパジャマをまとって診察台に。「30分程で終わりますから、その間は動かないで下さい」との注意を聞いて「マシーン」の中へ。
前回受けた時よりもベッド幅が狭くなっているようにも感じたが、それはこのところの「肥満」のせいだ、とすぐに納得。教えのままに、じっと時が過ぎるのを待った。
何せ、筆者の頭の中は「煩悩の塊」であるから、それがバレたら恥ずかしいなぁー、などとうつらうつらしているうちに検査は終わった。
後日、担当医の方から「血液検査」の結果とともに、「脳の現状」についてお話があった。「すでに何度か小さな脳梗塞が発生しています。特段、心配は要りませんが、今後は血圧を下げる努力をして下さい」。
そうか、とうとう「脳まできたか」。トホホ…。
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