貴方はブルーマンデー?…〃窮地〃に追いやられる酒飲み
‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐
雨に風!文字通り「春の嵐」の様相である。加えて鼻腔の具合極めて悪く、「痒い」を通り越して、「痛み」すら感じる。
そんな状況(心境)で迎えた週初めの月曜日。これが「ブルーマンデー」でなく、何であろうと思っていたら、世の中には色んな人がいるものだ。
実名は明かせないが、安中地区で暮らすMさんは「月曜が来るとワクワクする」そうだ。理由を尋ねると、「今日からまた新たなスタートだと思えば、それだけでも楽しいじゃないですか!」と、まったくもって屈託がない。
そのアッケラカンとした生き方が、炎天下の日射しのように疎ましくもあり、羨ましくもある。余談だが、Mさんは「月曜の夜は無性に酒が飲みたくなる」と豪快に笑い飛ばす。
芥川賞作家、開高健の小説に『青い月曜日』という作品がある。もうすっかり筋立てなど忘れてしまったが、そのまま英語に直訳すれば「ブルーマンデー」(宿酔)である。
宿酔、すなわち二日酔い。そうだ!鼻の具合が悪いのも、仕事にいまいち気乗りがしないのも、すべては身体の芯にすっかり染み付いてしまった「アルコール」のせい(精?)なのだ。
つらつら思い起こせば、このところ「酒浸り」の毎日だ。主義として「晩酌」はしないが、その代わり外で沢山いただく。「せめて『酒休2日制』を!」などと医者から提案を受けるが、これがなかなか思うに任せない。
高血圧もメタボも、すべて責任は自分にある。それは重々承知しているつもりだが、〈わかっちゃいるけど、やめられない〉というのも、ある意味「人生の真実」でもある。
宿酔の朦朧とした頭で、そんなこんなを思い浮かべながら拙稿にむかっているうちに、昨朝(14日)福岡から帰ってくる途中、車内で読んだ読売新聞のことを思い出した。
それによると、大手家電メーカーの東芝がヘッドホン型の「集中度(やる気)測定装置」の開発に成功した、というのだ。価格は、専用ソフト込みで2万円前後とか。
「脳」の研究はすでに各方面で進められており、それだけ考えれば特段驚くに値しないのだが、これほどの低価格帯で、お手軽に「やる気の有無」が判明される事態は、何やら薄ら寒い気がしないでもない。
もちろん、主たる使用目的は「医療分野」であろうから、大いにその方面での利活用については期待したいとは思うが、いちいちこの機械でもって「心の中」まで覗かれるのも嫌だなぁ。それとも、「アルコール検知器」のように、すんなりと一般社会に溶け込んでいくのだろうか。
かつて、東芝のCMソングは〈光る、光る東芝〉だった。今度は〈縛る、縛る - 〉か。いずれにしても酒飲みには住み辛い方向に進んで行っているようで…。
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