2010/03/18

人間は「素」が一番!…東京ももうすっかり春です

‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

午前9時前に会社を出て、羽田に着いたのは午後の1時前。さらに目的の都心部に向かえば、乗り換えを含めて、小1時間を要する。遠い、遠いよなぁー、やっぱ東京は…。

平均すれば、だいたい2か月に1度の割合で上京しているのだが、気のせいか、最近は機内で地元の顔見知りの方と出会うことが少なくなったような感じだ。どうしてだろう?

今回の「出張目的」については、まだ「準備」の段階なので明らかにできないが、実現すれば地元にとって「グッドニュース」であることは間違いない。さあ、フンドシのヒモを締め直して頑張ろう!

と言っても、実際にフンドシを愛用しているわけでもないので、ズボンのベルトをきつくするしかないのだが、これが何とも心もとない。肥満の方なら良くお分かりだと思うが、歩いているうちに、ズボンそのものがズリ落ちてしまうのである。

一流のビジネスマン気取りでキャスター付きのバックを転がし、海老蔵ばりに「目力」を発散させながら歩いているつもりだが、背中のリュック、肩のパソコンバッグに加え、土産の紙袋を重そうに両手に提げている様は、どう見ても「お上りさん」そのもの。

さらには、駅の造り次第では、キャスター機能は不全に陥り、「エイ!ヤー!」の掛け声もろとも階段を駆け下りる(昇る)場面もしばしば。とてもズボンのベルト位置なんか気にしている余裕なんかない。

これが九州内であれば大概が車での移動となるので、さほど気に留めることもないのだが、東京の場合(大阪等でも同じことだが…)はそうはいかない。その点、首長さんのように秘書役を同行できるような立場の方が羨ましい。

まあ、そんなことは「叶わぬ夢」なのであるから、ここはひとつ自力で歩き回るしかない!そう自分自身に言い聞かせながら人通りの多いスクランブル交差点を渡っているのだが、この季節、筆者と同じようなぽっと出の「田舎モン」も多いようで、時折ぶつかりそうになる。

しかしながら、東京の街ももうすっかり「春」の陽気だ。チェックインを終えたばかりのホテルの窓から眺めるリクルート本社ビル(新橋駅近く)の向こうには、うっすらと「春霞」が漂っている。

さあ、この原稿を書き終えたら「都会人」に変身するぞ!?キャスター付きのバッグも、パソコン類も部屋に置いて、颯爽とビジネス街に繰り出そう。背筋をピッと伸ばして、意識して大股で歩けば、少しは様になるかも知れない…。

ただ、約束の時刻までにはまだ少し時間がある。立ち食い蕎麦にしようか、それともファストフーズ?気付いたら、またズボンの裾がだらしなくズンダレている。やっぱ、人間は「素」が一番か!