花粉症の悩める日々…どうして洟は噛むもの?
‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐
天気晴朗なれど、鼻むず痒し。花粉症には何かと辛いシーズンである。今朝からもう何回「洟(はな)を噛(か)んだ」ことか!
自慢ではないが、小職が使用しているティッシュペーパーはかなりの〃高級品〃である。現在はクリネックス社製の「ローションティシュー」。その前はネピア社の「鼻セレブ」を使っていた。
1箱いくらぐらいするのか知らないが、普段は飲み代の請求書にうるさい経理のお姉さん方が、この点に関してだけは妙にやさしい。いやいや、そのご好意に対して素直に「ありがとう!」と言わねば。
花粉症と付き合い始めてかれこれもう5年程が経つだろうか。時々は耳鼻科に行って「吸飲」の治療を受けているが、その場は良くても一向に完治する気配はない。噴霧薬の効き目もいまいちだ。
そんな我が身に飛び込んできたのが、新薬2種の発売情報。1つは「イオンの力で花粉などの侵入を防ぐ」との効能を謳った、アメリカ産の軟膏。小鼻の周辺にすり込めば自然と鼻水等が防げる、という。
そしてもう1つ。これは薬と言うより「器具」の一種。ちょうどマーガレットの花びらを小ぶりにしたような、蓋状の「鼻腔進入ストッパー」だ。
実はこの2種を数日前から使っているのだが、目立って効いているという感触はまだない。それより〃即効性〃で言うなら、先般上京の折に空港で買い求めたジェル状のカプセル剤が一番だ。
ただしこれにも問題があって、服用したら必ず眠くなる。注意書きにもその旨が記してあるので、分かってはいるのだが、余り昼間の仕事には向かない。
こうしてみると、いずれの処方も「帯に短し襷(たすき)に長し」といった塩梅(あんばい)だ。以前には「水虫の完治薬を開発したらノーベル賞!」との、まことしやかな話もあったが、この際「花粉症」の項目も是非その系列に入れてほしいものだ。
ところで、「洟を噛む」とはこれいかに?物を噛むのは口中の話であって、鼻腔に歯の生えているご仁など誰も見たことはないはずだ。なのに、なぜ?
本気になってその語源を調べれば、分かる話なのだろうけど、すっかり花粉症に支配された「脳内」にその余力はない。まあ、判じたところでどうってないのだが…。
〈あなたがかんだ 小指が痛い きのうの夜の 小指が痛い♪〉。伊東ゆかりが歌った旋律にあるのも「歯」であることは明らかだし、倍賞千恵子の『爪』だってそうだ。〈もうよしなさい 悪いくせ 爪をかむのはよくないわ♪〉
と、ここまで来て「臍(ほぞ)を噛む」という言葉の謎にぶつかった。臍とは「へそ」のこと。いくら体が柔らかいと言っても、それは無理でしょう!
0 Comments:
コメントを投稿
<< Home