カルミネさん来る!…島原は「食の宝庫」と感動
‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐
カルミネ・コッツォリーノさんと言っても、すぐにピンと来る人は余りいないだろう。だが「イタリア料理(イタリアン)の巨匠」との冠を付ければ、「あっ、あの人だ!」と、その名前と顔を同時に思い浮かべる人も多かろう。
そのカルミネさんがこのほど、1泊2日の旅程で島原市を訪問した。目的は食材調達のための現地視察。東京から同行した案内スタッフともども市役所や島原農業高校などを精力的に回り、交流を深めた。
在日歴30年以上を誇るカルミネさん(すでに日本に帰化)は流暢に日本語を操り、島原半島産の「海&山の幸」に目を細めながら「美味しい!」を連発。年齢を感じさせない健啖家ぶりも見せ付けた。
筆者は弊社々員ともどもナビゲーター役を務めさせていただいたが、その感触は極めて良好!「素材そのものはどこにも負けないくらい素晴らしい。ただ、あと一工夫が必要」との〃注文〃も忘れなかった。
カルミネさんは現在、「神楽坂」を中心に、「原宿店」や「目白店」など都内で5店舗を経営。その人脈はキラ星のようで、文化・マスコミ・芸能界をはじめ〃著名人〃のご贔屓(ひいき)筋も多い、という。
以前にはフジテレビ系の料理番組『郁恵・井森のデリ×デリキッチン』に出演していた〃実績〃もあり、間近で見ると、なかなかの名タレントぶりでもある。何よりカッコいい!
仕入れたばかりのホットなニュースでは、来週から人気タレントの上戸彩さんとともに「サンヨー食品」のパスタのテレビCMに登場する予定で、さらなる知名度アップは確実。
カルミネさんに言わせると、島原半島の食材は極めて「イタリアン向き」だという。例えば、魚介類。東京の築地市場等で取り扱われている魚種は余りにも大味で、シェフとして正直食指が動かない、とも。
今回の来島で、すでに「商談成立直前」まで進んだ事業所もいくつか生まれてきており、今後の広がりに大いに期待を寄せているところだ。
カルミネさん一行と話していて感じるのは、地元の我々が気付いていない、その「価値観」。実は、都会人や欧州人の眼から見たら、この島原半島は「不思議ペニンシュラ」に見える、という。
別段、筆者が申すまでもなく、昨今、いや将来に向けても「食の安全確保」は人類全般にとって、必須不可欠の要素である。ところが、現実はどうか?
巷にあふれる外国産の、農薬まみれの安い食材ばかりに消費者の目が向いていないだろうか…。今こそ「トレーサビリティ」(食材履歴)をもっと重要視すべきである。
それから、忘れてならないのが「地域ブランディング」という発想。海あり、山あり、温泉あり、名水あり…。これが我が島原半島の売りである。
この恵まれすぎた古里の素晴らしさに、もうそろそろ気付いても良さそうなものだが…。
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