2010/04/20

本物を選びましょう!…カラスは「敵」か「味方」か

‐株式会社ケーブルテレビジョン島原専務 清水眞守‐

過日、某ゴルフ場を訪ねた際、視線の遥か向こうの先に、おびただしい数のカラスの群れがたむろしていた。キャディさんに尋ねると、黄金虫(カナブン)をついばんでいるのだ、と。

それまでカラスについては、箱から取り出したばかりのニューボール(特にカラー球)を狙う「窃盗団」のイメージが強かっただけに、その話を聞いてちょっと見直した次第。

ところで、島原市の「奥座敷」とも言える折橋地区のシバザクラ園もそろそろ見頃を迎えつつあるというので、先週末、その様子を見に行ってきた。寒さのせいか、まだ「満開」には少し早い状況だったが、周辺の整備も進んでおり、これからが楽しみだ。

自然界には必ず「天敵」がいる。無論、シバザクラとて例外ではない。先進地、埼玉県秩父市の関係者によれば、根っこの部分を食い荒らす「黄金虫」がそのにっくき相手である、という。

とすれば、カラスの存在は、願ってもない「援軍」のはずだが、18日付の朝日新聞『青鉛筆』(社会面コラム)では、真逆の事態を報じていて面白かった。

取り上げられていたのは米軍基地の街、山口県岩国市。そこの駅前ロータリーの花壇に植えられているシバザクラ(約百株)を抜いていた「犯人」が、他ならぬカラスの一味だった、というのだ。

はて、カラスは「害鳥」なのか「益鳥」なのか?駅前で遊んでいる以上「エキチョーだろう!」だなぁーんて遊んでいたら座布団を持って行かれそうだが、相次ぐ「新党」の結成は、民主や自民などの「既成政党」にとってはどっちなのだろう?

断っておくが、この「日本国」を何とかしないといけないという「崇高な志」を持って立ち上がられた新党の関係者を、「烏合(うごう)の衆」などと揶揄(やゆ)するつもりなど毛頭ない。その点はくれぐれも誤解のないように!

所変わって、南島原市。合併後2度目の市長&市議選の火ぶたが切って落とされ、有権者の選択結果は次の日曜日(25日)には出されることになっている。果たして現職が勝つのか、はたまた新人か。

中国の古典(詩経)にこんな諺がある - 「誰か烏(からす)の雌雄を知らんや」。その意味は、善悪の判断は、烏の性別を見分けるくらいに難しいのだ、と。

また一方で、「百年河清(かせい)を俟(ま)つ」と同義で、「烏の頭の白くなるまで」という言い方もあるそうだ。ただ、同市に限らず、地方は今や瀕死の状態であり「百年…」などと悠長なことを言っている場合ではない!

有権者の皆さんにはどうか、それぞれの候補者の「能力」と「人柄」をしっかりと見極め、投票行動に結び付けていただきたい。ゆめゆめ「烏」を「鷺」と取り違えなさらぬように!